第14話 グループ第1戦 vs イングランド


さて、イングランド代表か、何とも羨ましいガタイだね。

黒人がだいぶ多くなっている今のイングランド代表はフランスもそうだが、体格が良いし、そして上のリーグのレベルが高いので、いい選手が揃いやすい。


「緊張してる奴はいないだろうな」

「はい」全員がやる気をみせている

「気負わなくていいぞ、ミューティング通りに開始5分で先制、45分付近で追加弾だ。あとは遊んでろ」

今回の作戦はコイントスでボールを取れたら、CBの貴田がSBの鯉口に出して、鯉口が一発抜けれればクロスで得点の予定だ。

45分頃に気が抜けたらもう一度やる作戦で、後は適当に選手任せだ。


---

「はい、間もなくキックオフを迎えるオリンピック1次リーグ第1戦のイングランド戦です。解説の八木さんはどう見ますか」

そう、佐藤のぞみが切り出した。

「正直厳しい相手だと思います。なんとか前半0点に抑えれば可能性があるかと思います」

「はじまりました、あっとここで貴田選手が見事なロングパス、とそこに抜け出た鯉口選手が一人躱しました絶好のチャンスです」佐藤のぞみが実況解説をしている側で「おー」「やった」「キャー」と声が聞こえる

「ゴール!なんと鯉口選手の折り返しを山田選手が冷静に決めて1-0先制ゴールです」

「解説の八木さんいかがですか」

「これは監督の采配だと思います。最初から狙ってましたね」

……

「よし、おまえら追加も決めて2-0折り返しだ後半はボールまわして遊んでおけ」

「はい余裕でできます」

「おっと絶対に怪我するなよGK、球回し大丈夫だな」

「はい常に練習してましたので、大丈夫です」

「じゃ行ってこい」


こうして俺達は初戦を2-0の勝利で終えた。

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