貴女と共に

 一面の花が咲いた春

           数多の星が燃えた夏


 貴方と出逢えた

 貴女に出逢えた


 乾いた荒野に降り注いだ   槍

    大地に      注ぐ雨


 髪も衣も滴るけれど



 私の心は乾いたままで



 染み付いたあかは消えなかった



 見上げた空と 繋がっているから

      空が繋がっているなら


 私は貴女の意思を継ぐ

 私は貴女の意思を継ぎ


 とりとならん

 とりとなる



         希望を胸に眠る冬

 嵐の跡に実る秋


 私はヒトリ

 私は   フタリ


 草花を踏み潰し生きる

 生命を弔い  生きる


 私達は

 貴方達は


     善意つみを重ねた  ところで

 どんなに異物を積み上げたって


   太陽に

 月に    触れることはできなかった


 でも   未来の 私ならできるから

 でも 今の    私ならできるはず


 空を舞う 貴女と共に

 空へ舞い 貴女の元へ

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