第61話 ごく普通の日常


 俺は、近況ノートの反応について、言外に「それは統合失調症の症状」と恐れる空気を読んで、普通の創作に戻すべきか、と考えた。


 かなり前に、俺の親しい医者の友人が、真面目な顔で「それ診察室で言うとまずい」と言ったのをよく覚えている。


 医者は誰でも患者にしたがるからな。


 俺は、そう言って、そう、俺言ってないけど、そうやってまずくなっていった人たち、実は結構知ってる。でも、もうこの話はやめたいと思う。よく考えたら、楽しくカクヨムで「きゃは⭐︎」とかって、可愛い女の子が出てきて、ほんわかしてる人にとって、俺の場所……なんなのここって?


 でしょ?俺、やめます。俺もお腹痛くなるし、健康に悪いです、こんな書くことばっかりに時間を突っ込んだら。


 俺は、電話を取って、今すぐ近くです、と言った。


Yさんはすごくスタイルが良くて、なんだか外国人みたいだなと思っていたら、クォーターと後で教えてもらった。


 Yさんは何才ぐらいだろう?多分、@0代くらい?(※本人に怒られたら困るから伏字にします)俺は、あ、こっちです、こっち!と片手を上げて、「俺、ここのアイスクリーム、ずっと食べたいと思ってたんです」と、すぐ先のお店を指差した。


Yさんはピンクのビーチサンダルというカジュアルさでパタパタ歩いてきた。

なんか知らないけど、どこにいても休日みたいに見える。


「あ、いいよ〜わたし払う〜」


俺が2人分、と言って出したお札を避けて、俺に無理やりコインを握らせるYさん。


「いやいやいや、前もそうやって奢ってもらって借りがあるので、今度こそ」


俺はそう言ったけど、「何言ってるの、とっときなさい……とっときなさいって!これ、私の分だけなんだから!」と言うYさん。


 なんか、俺の私生活、本当に筒抜けかな、と、ちょっと顔を赤らめる俺。


情けない。


  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る