ドリームマシーン

大示十木

プロローグ

暗闇の中に美しい少女が見える。

彼女は楽しそうに笑っている。

私はそれを見ていたいのに。


少女が私の存在に気づく。


彼女の瞳孔が開き、


彼女の唇が動く。


何を言っているのかはわからない。


いや、わかる。


わかるのだが、わかりたくない。


私は目を瞑るが瞼の下にまだ彼女はいる。


もう見たくはない。


私は、わかりたくない。

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