第4観 閉死世観

 私はここにいる、嘘。ここにいることにしたいだけ。この世界は嘘の世界、嘘。そう思いたいだけ。総重痛いだけ。


 独自の世界観

 同じ世界観で生きてるとは限らない

 あいつもそいつもどいつもこいつも

 私もあなたもきっとどこか知らない

 異世界に住んでいる



 〇〇〇〇〇〇



 小説を書いている

 世界を書く

 設定に法則にルール

 思い通りに作れない

 世界とは呼ばないような

 何かが死んでしまう

 何かが閉じてしまう


 俺の手ではこの世界を生かせない

 俺はこの手で殺すことを決めた


 そうして止耳ていく

 そうして視んでいく

 重い打さないように

 何度も殺さないように

 耳を閉じて目を開いて

 詩んでいく

 芯で射く

 針で要く

 心で煎く



 〇〇〇〇〇〇



 私は知らない世界にいた

 それならここは異世界なのか

 世界とは何か

 うまれてからいたはずのせかいが

 なんなのかわからない


 背海とは徘徊

 急か胃とは痛い

 瀬貝とはララバイ

 勢壊とは息恐すぎ


 私がいるところ?

 私がいないところ?

 私の周りのこと?私のこと?

 果たして私は世界の中にいるのか

 私の世界の中に私も世界もいるのか

 この世と界の四角のどこかにいるのか

 資格いんだろうか

 地球はほんとうに丸いのか

 せかいがひとつになることはない

 私は世界とひとつになんてなれやしない

 だけど

 こんにちは世界

 さようなら世界

 おやすみ世界

 おはよう世界

 死んだ世界

 生まれた世界

 世界のはじまり

 始まる世界

 世界の終わり

 終わる世界



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