第5話 その人は荒らしでした
童話を送ってきたネット友達はDCチャットで知り合ったんです。サーバー1でずっとチャットしていたので、そこで知り合った人とどんどん仲良くなりました。仲良し1組とか自分達は仲間内で呼んでましたね。あの頃は毎日テレホタイムにチャットしておりましたねぇ。
ある日、いつものメンバーで楽しく話していると、話の通じないユーザーが入ってきました。いわゆる荒らしってヤツです。今は荒らしって言葉を聞きませんね。荒らし行為をする人は相変わらず存在するのに。今はそう言う人達をなんて呼ぶんでしょ?
話を戻して、多くのチャットメンバーは何を言っも反応のおかしいこの荒らしに呆れて退室していったのですが、私はひとり彼の話に付き合っていたんです。
やがてその荒らしの人はずーっと話に付き合ってくれる私を気に入って普通の反応をするようになりました。ここまで書けばお分かりかと思いますが、この人がいきなりメールで童話を送ってくれた人なんです。
確か「ビリジアンくんの大冒険」と言うタイトルでしたね。擬人化したかわいい絵の具達が活躍する話で素直に感動したんですよ。
後で何で荒らし行為をしてたのかと聞くと、周りの反応を面白がっていたんですって。そりゃそうでしょうねぇ。この荒らしの人とはしばらく交流もあったのですが、いつの間にか疎遠になってしまいました。
ネットで知り合った人って、ネットだけだといつの間にか疎遠になっちゃいますね。不思議。現在交流中の人達とは出来るだけ長く交流出来たらなと思います。
DCチャットでのエピソードは他にもあります。次回は他のDCチャットエピソードを語りたいと思います。
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