第139話
初冬の頃だったか、旭川第七師団(別称熊部隊と呼ばれた)の歩兵部隊が演習の為に池田に来た時、町を挙げて協力した事があった。将校を各家庭に数人ずつ分宿させるのであるが我が家は三人泊れる事になった。各家庭は、数日前より掃除や布団、食料の準備をしなければ成らない。(経費は軍から出たようである)当日、母は飼っていた鶏を潰し「かしわ」の鍋でおもてなしをしたところ、兵隊さんから大いに喜ばれた。
翌日の演習は市街戦の訓練である。外出は出来ないが其の様子は家から解かる。
機関銃を発射しての訓練をやっていた。(もちろん空砲)
訓練が済んだあとは子供達も外に出て落ちている空薬莢を拾い兵隊さんに渡していた。兵隊さんも子供には優しいから子供達も喜ぶし憧れるようになる。
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