第17話
北海道の平野をまた何日も走るので、親も子も泣きたくなった事であろう。
帯広は幾つ目、幾つ目と指を折って数えている間に、とうとう間違えて一つ手前の伏子駅(現在は西帯広駅といい無人駅)に降りてしまった。
次の駅が帯広ならと母は歩く事にした。始め喜んで歩いていた私も何処まで歩いても田舎道は遠いので、もう歩かなくなったであろうし、信玄袋を持った母はだましだまし困ったであろう。
秋の夕日の傾く初めて見る十勝平野の真ん中で。やっと叔父の家を訪ね訪ね着いたのは夕方だった。赤腹か魚を焼く匂いがしてほっとして空腹がしみる。
(伏子駅と帯広駅間は直線で約7km)
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