第4話 セールスの電話
娘 中1。
RRRRRRR……
自宅の固定電話が鳴った。
「はい。厚木です。……はい、そうですけど。……………いえ、ウチはそういうの結構です。……はい、失礼します」
「ママ、今の電話、誰だったの?」
「セールスの電話」
「え?何だって?」
「塾のセールス。お宅の娘さん、塾に通いませんか?って」
娘は突然顔色を曇らせ、怯えた表情をした。
「えっ?……そ、その人、ど、どこでわたしのバカを嗅ぎつけたの?」
自分のバカを企業が嗅ぎつけてきたと本気で思ったらしい。
おバカはおバカなりに、己がバカだという自覚はあるようだ。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます