君に捕まる
僕が君に
君の好きなものを食べ
君の好きな服を着て
君の好きな音楽を聴き
君の好きな番組を見て
君の好きな景色を見て
君の好きな仕事をして
君の好きな言葉を検索して
僕の好きはどこへいってしまったんだろう
君の好きなものは嫌いじゃない
むしろ好きだけど
僕の好きなのかはわからない
僕は僕の好きをどこへやってしまったんだろう
僕はもう
僕の好きを選べない
探せない
見つけられない
考えるとおかしくなってしまいそうだから
何も考えずに
君の好きなものに囲まれて
僕も楽しそうに生きていくよ
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