あぁ…

君の匂いが知りたくて

君の体操服に顔をうずめていた


君の香りが心地よくて

つい眠ってしまったんだ


目が覚めて

君が僕を見下ろしていたとき

僕の心臓は爆発しそうなほどに脈打ったよ


「ひとの席でなにしてんの?」

「ごめん、寝ちゃってた」

「なんで体操服の上で寝てんの?」

「枕がなかったから借りた…」

「変態?」

「バカじゃねえの?」

「バカはお前だろ?」


「え?」


次の瞬間

君は僕の胸ぐらを捕まえて

君の柔らかなくちびるを

僕のくちびるに押し当ててきた


「お前今からあたしの下僕な」

「!」


こんな幸せが訪れるなんて

誰が想像できただろう?

あの清らかな少女のくちびるから

こんな刺激的な言葉が吐かれるとは

誰も想像なんてできないだろう


あぁ…

君をもっと知ってもいいんだね?

前よりももっと君のことが知りたいよ

そして僕のことも知って欲しい


これからは君の隣にずっといて

君を毎日見つめ続けていいんだね?


僕は君の手を取り

そっと

いや、

きつく

自分のくちびるを押し当てた

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