設定自体は「ゲーム世界に召喚された主人公がゲームの知識を頼りに悲劇の回避に奔走する」というよくあるものですが、この小説の特徴は口の悪い主人公による魂からのツッコミと、その主人公により初めて親友と呼べるものを得た覇王のはっちゃけぶりにあり、とてもサクサクと読み進められます。
振りかかる事件こそ政変だの国家間戦争だったりとシリアスの極みだったりするのが全てにおいて健在なつっこみ漫才によりゆる~くサックリ解決。そのため、盛り上がりに関してはあと1つかもしれませんが、それもこの小説の味のうちかも。
個人的には主人公の口調と絶え間ないツッコミがお気に入り。