第7話

帰国した俺は目が回る程の忙しさで...

連日、作品の公開準備の打ち合わせが入り、真優を探す時間もなかった


そんな折、俺達2人を昔からよく知る人に会った


「矢吹さん、お久しぶりです」


「おー、理空、おかえり!お前、頑張ってんなぁ」


「ありがとうございます。でも、まだまだですよ」


「いや、立派なもんだよ」


「あの、矢吹さん...真優のこと、知ってますか?」


「真優ちゃん?何だ、お前ら別れたのか?」


「別れてません。急に連絡とれなくなって」


「そっかぁ。真優ちゃん...俺も今どうしてるか、知らないなぁ」


「そう...ですか...」


「んー、でも、理空...お前なら、きっと真優ちゃんを見つけられる気がする」


「どうしてですか?」


「どうして?ってか?

.....2人は、同じ方向を向いていたから...かな。

お互い進んだ道が真っ直ぐでも、曲がりくねってても、いつか2人が交わる場所があるような気がするんだ」




「矢吹さん...俺、真優に会えますかね?」


「理空ぅー、らしくないぞ!そんな弱気で」


「ですよね」


「真優ちゃん、きっと何処かでお前のこと見てると思うよ、っで喜んでると思う」



真優、

俺がここで立っていられるのも、

お前の存在があったから


世界中、何処にいても、

空は繋がってる


そう、思ってたから...。


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