黒い歴史ーアンノウン ヒストリー

@kwf

第1話はじめのはなし

 苺畑いちごばたけが泣いているのを見たエリザは自分のスカートが赤く汚れているのに気付く。


「あらら、お母さんに怒られる、どうしよう……困った困った」


 エリザは慌てて公園の水道にスカートを掲げて走る。


 それはいつかエリザがワインのびんを破りお父さんに怒鳴られ続けられたらことを連想させ、余計に速足になる。


 真夏なので水道の水も熱湯のように熱い。


 エリザは無性にかき氷が食べたくなった。


 いい加減に熱いので、エリザは諦めて水道を止めた。


「お母さんに怒られるなあ、やだなあ」


 エリザは家に向かった。


 エリザの家は山の中にあった。


 茜色の薄暮はくぼにはエリザの焦燥しょうそうを現すように……


 3つの太陽が沈んでいた。


 2018(H30)6/4(月)

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