古びた鈴(破綻したのでもう一つの方で進めます

ペロ2

プロローグ

プロローグ



カーテンを閉め切った暗い病室。


部屋の隅には真っ白なフレンズが一人。


その目は怯えきっていて、力なく壁にもたれかかりながらこちらを睨みつけている。





「ダメです・・・!危険すぎます!今すぐ逃げて下さい!


 命に関わりますよ!」





「いーや、逃げないです!絶対に!じゃあこの子を見放せっていうんですか・・・!?


 ・・・ほら、怖くないよ。怖くない。」





俺は真っ直ぐそのフレンズの目を見つめる。


手を広げてゆっくりとそのフレンズに近づいていく。





「来ないで!!あっちに行って!!じゃないと本当に・・・本当に・・・!」





羽を飛ばして来る。


すでに俺のお腹や胸には大量の羽が刺さり、服が血で染まっている。


しかし怯むことなく歩みを進める。


また何本か羽が飛んできて足に刺さる。






「来ないでって・・・!来ないでって・・・!


 





 言ってるでしょッ!!!!!!!!」






そのフレンズが叫ぶと同時に、目に野生の輝きを灯す。





「危ない!!!!逃げて!!!!!!」





次の瞬間壁を蹴って飛びかかって来た。





直後胸を切り裂かれ。





病室の床に倒れ伏しそのまま意識を失った。







・・・アハ、流石に無理したわ。





 


友達にもなれなかったね。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る