世界の終わりに鍵を掛ける

水鏡 叶

プロローグ

今から二百年ほど前のお話。

宇宙から隕石が落ちた。



それは特別不思議なことではないが、当時の人からしたら珍しいことだった。


「今回落下してきた隕石は…」


連日ニュースで新聞で大騒ぎされた。

宇宙の謎がひとつ解けるかもしれない、と父は鼻を膨らませながら私に言った。






その数日後、地球の八割が滅亡した。






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