私的な話の書き方

 では、今回から自分の執筆方法について語っていきたいと思います。


 まずはそうですね……タイプ的な話をしましょうか。

 個人的に作者は大きくふたつのタイプに分かれると思ってます。

 ひとつは、結末までしっかりと考えてそこから逆算して書くタイプ。

 もうひとつは、最初の話を書いてから進めていく上で次回の展開やらを考えて最終的に結末を迎えるタイプ。

 自分はこのふたつで言えば後者のタイプです。

 最初からあれこれ考えると考えただけで満足しちゃうので。ぶっちゃけ飽き性なところはあると思います。そのときの流行りとかに影響されて書いたりしますけど、設定を考えて1話書いたら満足。そういうことも多々ありますし。


 自分のように書き進めながら考えるタイプの中には、これに共感してくれる人が居るのでは?


 まあいなくても気にしませんが。

 だって自分と読んでくださってる方は違いますし、自分が正しいとかそういう話でもありませんから。

 そんなわけで未公開の作品というか作品になれなかったプロローグみたいなものは結構あります。

 何ていうか……自分で早くても5話。遅いと10話くらいしないとキャラクター達が自分の中で定着しないんですよね。


 これには多分自分の書き方が影響しているのだと思います。

 自分は小説を書く際に『一人称』視点で書きます。主人公とかと同じ目線で書くやり方ですね。

 キャラクターの考え方とかは今後語りたいと思うので省きますが、設定をきっちりと固めずに書き始めている状態なので、そのキャラクターとシンクロするまでに時間が掛かるわけです。


 また自分は必要があれば、ヒロインなどの他のキャラクターの視点でも書きます。

 これは二次創作を書いてる頃に多くのヒロイン視点で書きましたので会得できた力でしょう。

 まあ主人公以外の視点で書くことに賛否両論あるとは思いますが、あくまで自分の書き方ですので感情的にはならないでくださいね。

 自分だけかもしれませんが、場合によっては主人公よりも他の視点から見ていた方が書きやすい場面ってあると思うんです。


 自分がここで連載している『私的な魔剣鍛冶グラムスミス』に出てくるアシュリーというキャラクターは、読んでくださった方は分かると思いますが駆け出しの騎士です。

 善良な心の持ち主なので人を傷つけることに抵抗を覚えますし、命を奪うのは相手が悪人であっても葛藤を覚えるわけです。

 それでも騎士である以上、誰かを守るために敵を斬らなければならない状況はありますし、人を斬っている人物を見た際にあれこれ思ったりすると思うんです。


 まあ自作品では主人公よりもヒロインであるアシュリーの方が、一般的な作品の主人公らしい感性や立場に居る気もするんですが。

 ともあれ、1歩を踏み出す場面や精神的な葛藤を覚える際はその人物の視点で書いた方が良いと思うわけです。

 それに自分の中でキャラクターを掴んだり、掘り下げていけたりもしますからね。あくまで個人的にですが。


 そういうこともありまして、自分の中でキャラクターが動き出すまでに多少時間が必要だったりします。一度動き始めると後は脳内の映像を文章にするだけです。


 ちなみにいつも勢い任せで書いているわけではありませんよ。

 勢いとノリで書いていただけの昔と違って、今はプロットも考えますからね。まあこれも他人と比べるとお粗末なものでしょうが。


 だって……自分のプロットって超漠然としてますので。


 自分のプロット。

 それはキャラクターに言って欲しいセリフなどがあった場合、それを3つほど決めるだけ。

 あとはそれが繋がるように中身、地の文や途中のセリフを考えるだけなのですから。


 それだけかい!?

 なんて言う人が居るかもしれませんが、自分は最初の数話を書ければ、あとは脳内で勝手に映像が動くタイプなので。まあ数年書いたことで慣れたというか、身に付いた力なんでしょうけど。


 ちゃんと自由付けをするなら……

 自分はプロットを頭では考えますが、メモったりはしません。忘れるならその程度の内容だって思っちゃいますし、自分の脳内では常にルート分岐が起こるからです。

 あらかじめ決めて書いていても


 あれ……今書いてる展開よりこっちの方が面白いんじゃ?


 なんてことがよく起こります。

 そのときにかっちりと固めていると変更が効かなかったりするわけです。

 まあそんなわけで、自分は他人と比べるとプロットなどは緩く設定しているわけです。

 書き進めていくと前に書いたあの話が伏線に出来るとか、あのときの話を応用すればこういう展開もできる。って思いついたりもしますので。


 漠然とした話になっているかもしれませんが、もしも聞きたいこととかあれば教えてもらえると助かります。正直こういう創作論みたいな話を書くのは初めてなので。

 それでは、また次回('ω')ノ



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