第18話 新事実発覚

伯父は長年、中学校の国語教師だった。

大学時代の恩師は、かの金田一先生だったというだけでも姪は驚く。


今を遡ること数十年前。

伯父の教育実習の最後の日、生徒たちに授業をしている様子を教師たちが見に来る。

そこへ金田一先生はにこにこしながら、ちょっと遅れて入ってきた。

金田一先生は、自分が行くことをわざと伯父には教えなかったようだ。


「腰が低くて上品な方で、でもちょっとそういうお茶目なところがおありの方でしたよ」と伯父が語る。

国語の神様と呼ばれる金田一先生も、伯父を通すと親近感が沸くから不思議。

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