「桃太郎」の鬼と服についてる引っ張ると伸びちゃう糸との関係性について
@mrnnnkwrkisrj
第1話
「桃太郎」の鬼と服についてる引っ張ると伸びちゃう糸との関連性について
桃太郎というお話に出てくる鬼、彼らは鬼ヶ島という閉じられた環境で、ある程度の文明を築いています。
棍棒や外の島へ出るための(人から奪った宝を運べる程の)船、そして大量生産は困難であろう虎の皮製のパンツの制作などですね。
大量生産が困難というのは、主に虎の個体数が少ないからです。我々人間の服って、ワンシーズン着ていたらへたれが出てきてしまうものも多いですよね。ところが鬼のパンツは年中履かれていて、さらに人よりも寿命が長い鬼が何年も履き続けていても絵本の通り綺麗な状態を保っています。
これ、すごいですよね。人が虎の毛皮から作った服がここまでの耐久性を持ちますか?鬼たちが持つ製服の技術力が類推できますね。
なぜ人が作る服はへたれてしまうのか、これは数多の糸を紡いで1つの服を作っているからなんです。
イメージしてみてください。手のひらサイズに盛られたご飯と、お餅。手のひらで弄ぶと、どちらが崩れていきますか?
数多の米が集まっているだけのご飯の方が、混ざり固まったお餅よりもバラバラと崩れてしまいますよね?それと同じことが服にも言えるわけです。
人が作る服は幾つもの糸が重なって出来ているのに対し、鬼のつくる服は虎の毛皮を秘匿の技術により1本の糸に組み換え、そこから作り出すことで驚異的な耐久性を実現しているのです。
これはもう、人の服と鬼の服の耐久性の差は絶対的なものであるように思えますね。
ところが、この鬼の服にも弱点があるのです。それは「ほつれ」です。
鬼の服も服ですから、切り傷には当然弱いのですが、この切り傷が鬼の服にとっては致命的なのです。
人の服であれば、切り傷や虫食いからほつれが産まれると、その周りが解けてしまいます。
これが鬼の服の場合、1本の糸で出来ていますから、1箇所のほつれによって服の全体が解けて終いには「1本の切れた糸」へと戻ってしまうのです。
これが鬼の服が唯一、人の服に劣る性能であると言えます。
桃太郎の話へ戻りましょう。桃太郎一行の持つ「武器」について思い出して見てください。
犬は「牙」猿は「爪」キジは「爪と嘴」、そして桃太郎は「刀」。
すべて斬撃に近いダメージを与えるものである事に気が付いたでしょうか?
不思議に思ったことはありませんか?なぜ、人犬猿雉だけで、誰も欠けることなく、危なげもなく、あの「鬼」に打ち勝つことができたのか。
その理由がこの「ほつれ」にあったのです。
一行の攻撃は確実に鬼の服にダメージを与え、鬼たちをたちまち裸の状態にしてしまいます。
これにより鬼たちは羞恥心により戦力が激減、一行の勝利へと繋がるというわけです。
以上、これが『「桃太郎」の鬼と服についてる引っ張ると伸びちゃう糸との関連性 』についてのお話となります。
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