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「分かる? 嬉しいな。この服を選ぶの結構悩んだんだよね」


 少女は今日の服装を理解してくれたあなたの言葉が相当嬉しかったらしい。自分から進んで自分のコーディネートの説明を喜々として語ってくれた。

 その言葉のほとんどはあなたの耳を通り過ぎていったものの、楽しく無邪気に話す彼女のそんな様子を見るだけでもあなたは多幸感に包まれていく。


 一方的に話し続けた少女は、満足するまで語り終えると可愛らしくその場で一回転して、あなたに向き合った。この愛嬌たっぷりの仕草にあなたの心は心臓を射抜かれたような衝撃を受ける。


https://kakuyomu.jp/works/1177354054886028099/episodes/1177354054886083582

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