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 あなたが家の周りをよく観察すると、どうやら今魔女は留守らしい事が分かった。窓にはカーテンが掛かっているし、中から小さな物音すら聞こえない。煙突から煙が上がっている様子もないし、とにかく人のいる気配が感じられなかったのだ。

 誰もいないのならここにいても仕方がいなと判断したあなたは、この魔女の家を後にしようと振り返った。


 と、振り返ったところでそのお目当ての魔女がドーン! と目の前に現れて、ビックリしたあなたはその場で腰を抜かしてしまう。


「おや、お客さんかい? なら中で話でもしようじゃないか」


 魔女はそう言うとニッコリと笑った。あなたは愛想笑いを返すので精一杯だった。


https://kakuyomu.jp/works/1177354054886028099/episodes/1177354054886063358

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