第7話 町ました……
「魔石?……ですか?」
「ここら辺では見ない魔石ね……
とても綺麗だわ」
「ああ、ここまで綺麗なのはなかなかないんじゃないか?」
「そ、そうなんですか……」
「あのーすみません、魔石ってなんですか?」
「「えっ?」」
「魔石知らないって……田舎でもあり得ないんじゃないか?」
「今までどう生きてきたのよ!?」
「え、う……あの……」
流石に怪し過ぎか……でも今聞いたかねーとわかんないしな
「これ魔石? あれですか? モンスターの核みたいなものですか?」
俺が読んでいたファンタジー小説のよくある設定を言ってみたわ
「当たり前だろそんな事!」
「そうよそれ」
おお〜当たってた。 うぇーい
「今からしかないんですが……たりますかね?」
「う〜ん、なんとも言えないわね……鑑定してみないと」
「あのこれ全部あげるので町入っていいですか?」
「タプないのよね? そう、ならこれでいいわ」
ふ〜〜なんとかなったぜー! 下手したらあのまま捕まってたかもしれん
「えー鑑定俺らがすんの? こいつにやらせりゃーいいじゃん」
「この人にやらせるより私達がした方がいいわ」
「まぁそのままバックられる心配しなくていいしな……」
「そんな事しないわよ、ね?」
「あっハイ……しません」
「ほらね? こう言ってるし、でも私達がした方が早いでしょ?」
「口ではどうとでも言えるし〜」
「まちに待ったでしょ? ス〜
ようこそ! 私達の町ライトセルへ!」
門番ちゃんが綺麗な笑顔でそう言った
「…………」
「……何か言ってちょうだい……から恥ずかしいんだから」
「……あ、お邪魔しまーす?」
「毎回しなきゃいけないのごめんなさいね?」
「いえ……お疲れ様です……」
俺はそのまま門番たちの横を通り過ぎていく……
なんか門番ちゃんかわいそう……
「お前のお陰で町に入れたよ♪」
全身を覆うローブを着た人が、
ニタァと笑っていた
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