第99話 空の青さに思うのは
透き通る空の青に
憧れて思い続けて
どうしても届きたくて
伸ばした手は
虚しくも振り払われて
一面の白の中に堕とされた
汚れなき白は
ただ自分の姿を映し出す
濁ってくすんで
目を逸らしたくなるほどに
否応なく己の汚れを思い知る
寝転がったコンクリート
冷えていく体で見上げる
この体が清かろうが
汚れていようが
ああ、やっぱり空は青かった
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