第70話 銀杏並木

金色に輝く葉が空に吸い込まれていく


淡く霞んだ青の中遠い夢みたいに


その光の欠片に手を伸ばしてみても


触れられる事なんてないけれど


やっぱり手を伸ばさずにはいられない


それくらいその絵が儚くて美しくて


この世界の中壊れてしまわないように


そっと自分の手で守りたくなったんだ

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