第46話 夢を。

壊れそうな体を笑顔でつなぎとめて

淡く滲む景色に届かない手差し伸べて

報われないと知りつつ捨て去ることもできない


苦しみにフタをして気付いてないフリして

青く光る涙を冷たい手で受け止めて

ひび割れたその心が想い秘めて微笑む


無垢な子どもの唄がやけに耳に残って

きっともう戻れないあの頃の姿重ね

濁り始めたこの目にただひたすら焼き付ける


でも今は苦しくて逃げ出したくなっても

何度でもこの道を選ぶと知っているから

ふわり散った花びら遠い記憶かすめた

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