第36話 雨とリズム
弾むように雨を歩く少女
重い傘の下俯きながら歩く私
そんな私はたぶんもう
あの子みたいにはなれなくて
それでも同じ雨の中
同じ時を過ごしている
軽やかに雨を唄う少女
憂鬱に沈み溜息をもらす私
どうせ行くのならいつだって
唄を歌っていたいのに
それでも灰色の雨の中
それぞれのリズムは刻まれる
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