理解してもらえない
診断が下って直ぐに、本を買いました。
(1)起立性調節障害の子どもの正しい理解と対応(田中英高/中央法規出版株式会社刊)
(2)起立性調節障害の子どもの日常生活サポートブック(田中英高/中央法規出版株式会社刊)
※どちらも改訂版ありISBNは以下の通り
(1)978-4805854754
(2)978-4805854761
わからないと言うことほど怖いことはない。
仕事でもよく使う言葉ですが、本当に、身につまされます。知らないから対応できない、知らないから放置してしまう、ではダメだと思い、直ぐに買い、熟読しました。
私と長女で本を交換しながら読み合って、これは大変な病気だと頷いたのを思い出します。
当事者の次女にも症状についてこの本の通りなのかと聞きながら、やはりきちんとした対応が必要なのだと再確認しました。
ところが、同じ家族でも同じ認識にはなかなかならないものでした。
小4だった長男は、休んでばかりの次女を見て、
「なんで毎日学校行かないの。ずるい」
と言い出します。
病気なんだと言いなだめても納得できるはずありません。
自分は寒い中、登校隊で雪道を歩いて学校に行くのに、次女は家でゴロゴロしている。宿題はやっているようだが、ベッドの上に居る時間の方が長い。それに、自分が帰宅する時間になるとケロッとしている。
面白くなかったのだと思います。
幼稚園児だった三女や保育園児だった次男は、
「またおねえちゃん学校休んだの?」
と不思議そうに話しますが、説明は難しいものです。
とにかく、今は普通の状態ではなくなってしまったこと、家族が協力してやらなければならないことなどを、長女と一緒に話し聞かせましたが、果たしてどこまで理解できていたのか、わかったものではありません。
そして、一番困ったのが、夫の無関心さでした。
本人は否定すると思いますが、学校を休みがちになった次女に対して、イライラを募らせていたようでした。
「病気だからって甘えるな」
確か、そう言いました。
絶対に言ってはいけない言葉です。
「甘えてるんじゃなくて、具合悪いんだから無理したってダメなんだよ。体調を見てちょっとずつ出来ることをしないと」
私や長女が言っても、次女に辛く当たりました。
「ちゃんと病気のこと書いてあるから、本読んで! わかってあげて!」
長女は一生懸命訴えましたが、夫は何故か頑なに本を読もうとしませんでした。今思えば、事実を受け入れたくなかったのかも知れませんが、私たちの怒りは募るばかりでした。
何を危惧していたのかはわかります。
このままズルズルと休み続けていたら、不登校になってしまう。それは避けなければならない。
体力が持つなら学校に行くべきだということです。
私の手帳、2017年2月17日金曜日の欄に、「(中)より呼出」とメモがありました。
内容は良く覚えていませんが、あまり休みすぎているので、このままではダメだという内容だったかと思います。一人で来られないなら、送って貰うとか、迎えに来て貰うとか、とにかく体調を見て学校には来なさいと。
次の週からは遅刻しながら、私に車で学校まで送られながら、どうにか登校するようになりました。
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