青春の群像(第3部)100 暫くしてドアをノックするので出ると、目黒署の中田ですお迎えに上がりましたと敬礼するので、わざわざご苦労様ですと言って、外にでて車に乗り込んだのです、関係


青春の群像(第3部)100


暫くしてドアをノックするので出ると、目黒署の中田ですお迎えに上がりましたと敬礼するので、わざわざご苦労様ですと言って、外にでて車に乗り込んだのです、関係ない所轄の刑事、

さんにご足労頂くとはと言うと、それが関係がありそうなんです、警視庁の幹部と言うのは目黒署の署長の息子さんなんです、これまでも何回か警察に検挙されていますが、大した事件、

ではないので、


いずれも不起訴処分になっていますと言うので、幹部の息子だからですかと聞くと、いいえ、下着泥棒と当て逃げ容疑なんですが、証拠不十分なんです、署長は進退伺いを二回だした、

そうですが、本人に落ち度がある訳ではなく、不起訴なので警察を辞めさせる理由はないと言うことで、辞表は却下されたそうですと言うので、お父さんが厳格な警察官に対する反抗、

なんですかねと言うと、


どうも恋人のレイプ事件が引き金になっているみたいなのです、付き合っていた恋人が2人組みに拉致されて、暴行をうけたそうですが、犯人は捕まらず、息子さんは警察が真面目に、

捜査しなかったせいだとして、お父さんとは段々口を聞かなくなったそうですと言うので、今でも未解決ですかと聞くと、容疑者はいるのですが、いずれもアリバイがあり、証言は、

恋人の百合さんだけだそうで、


2人は登山帽子で顔を隠しており、目しか見えなかったそうなんです、百合さんは間違いないと言っているんですが、コンドームをつけていたそうで、百合さんの体内からは精液は検出、

されず、特定出来ないそうなので、検察官は証拠不十分で不起訴にしたのです、それが元で2人は別れることになったそうなんです、車の中で暴行をうけたそうで、車のナンバーを調べ、

ましたが、


盗難車だったそうです、中に髪の毛とか証拠になる物はなかったのですかと聞くと、車が見つかったのは川崎埠頭のすぐ傍の海の中で、ドロに埋まっていて有効な物証がなかったと言う、

事です、そうですか、しかし暴行された女性の言う事は間違いないはずですが、所轄はと聞くと、目黒不動尊の近くで解放されて、目黒署に告訴があり、私も捜査にくわわっています、

お宮になり申し訳なく思っていますと言ったのです、


その時の捜査資料は管理官に渡してありますと言ったのです、どうしてその息子が係わっていると思うのか聞くと、最近バイクにこっていて色々改造しているらしいのです、車庫に白い、

ペンキが散乱しているのを署長が見つけて問いただしたところ、バイクの塗装が剥げたので塗りなおしたと言っているそうで、その単車の行方を聞くと、親父には関係ないだろうと、

答えないで、


それで家を出て行ったそうなんです、事件が偽白バイだと言う事で捜査一課の管理官に報告したそうなんですと答えたのです、写真を行員に見せたそうですが、犯人とは違うと証言して、

いますが何か係わっているんではないかと捜査本部では見ているそうですと言ったのです、警視庁に着き捜査本部に顔を出すと、管理官がお手数かけてすみません、中田刑事から事情は、

聞いたと思いますが、


警察幹部の身内が係わっていたとなると大問題になるので、課長を含めて頭を抱えているんですと言うので、この軒はマスコミにもれないようにしなければ行けませんと言うと、ハイ、

捜査員には硬く口止めしてあります、その息子はまだ見つからないのですかと聞くと、立ち寄り先に刑事を張り込ましてありますと言ったのです、改造したとなると、色んな部品を、

使っているはずですがと言うと、


ブーツ、服装も含めて、しらみつぶしに当たっています、バイクからの指紋はと聞くと総てふき取られています、塗料は一般的な物で、車庫にあったものかどうかは判別出来ないよう、

です、山本から連絡があり行員は男と言っていましたが、ヘルメットをかぶっていたのでよく分かりませんが、男にしては優しい顔をしていて、声も甲高い声だったそうです、ヒョット、

したら女かも知れませんと言うと電話を切ったのです、


管理官が現金輸送車が4km行った空き地に放置してあるのが見つかりましたが、現金の箱はありません、今鑑識を向かわせています、そこから別な車に乗せたものと思われます、足音、

は残っているそうです、付近の検問を強化していますと言ったのです、管理官にレイプされた女性の所在は分りますかと言うと、ここに書いてある住所だと思いますがと言うので、

所在を確認して下さいと言うと、


わかりましたと傍にいた刑事に行くように言ったので、犯人とは断定出来ませんので失礼のないように頼みますと言ったのです、現金は古い札だったのですかと聞くと、ええまさか

強奪されると思わないので、番号は控えていないそうですと管理官が言ったのです、行員が現場から来たので百合の顔写真をみせると、ヘルメットにサングラスをかけていましたの、

ではっきりは分りません、


煙が出て爆発すると思ったので慌てて走って逃げましたので良くみていないのです、細身の顔だったような気がしますと言ったのです、息子の写真を見せると、この顔よりず~と小さ、

かったと思いますと言ったのです、百合の所に行った刑事が百合は生理が重くて今日は会社を休んで家にいたそうです、アパートから一歩も出ていないと言っています、任意で連れて、

行きましょうと言うので、


本人が了承すれば連れて来てくださいと言ったのです、息子の友人宅を張り込んでいた刑事が息子が顔を出したので拘束しましたと言うので、任意で連れてくるように頼んだのです、

それでは百合は私が調べましょうと、取調べ室に入り、わざわさすみません、捜査一課の村上です、身体は大丈夫ですかと聞くと、大分楽に成りました、私が疑われているんですか、

と聞くので、


貴方の元彼の山形満君が係わっている疑いがあるのです、乗捨てられていた白バイは市販されているバイクを改造したものだそうです、満君の家の車庫に白いペンキがあり、バイクを、

塗り変えたそうですが、そのバイクの行方を喋らないので、疑いがかかっているわけです、失礼ですが百合さんを暴行した犯人が検挙されていないので、満さん共々警察を恨んでいる、

のではないですか、


何か心あたりはと聞くと、満さんとはとっくに別れています、あれからは会った事もありませんし、何をしているかも知りません、まして私はバイクは運転できませんと言ったのです、

実は来てもらったのはもう一つ理由がありまして、貴方の暴行犯は検挙されていないそうなので、もう一度私は捜査してみようと思っているのです、貴方が犯人だと言った男2人は、

当日は新宿の漢城と言う焼肉屋で、


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