青春の群像(第3部)97 何かわけありだとは思いましたが、そんな人は世の中には沢山いるでしょう、同じ朝鮮人ですから便宜をはかるのは私だけではありませんよと言うので、奴は北の工作員


青春の群像(第3部)97


何かわけありだとは思いましたが、そんな人は世の中には沢山いるでしょう、同じ朝鮮人ですから便宜をはかるのは私だけではありませんよと言うので、奴は北の工作員で不法入国で、

日本でテロを計画していたのだと言うと、そうなんですか、そうは見えませんでしたが、私は何か罪になるんですかと聞くので、知らなかったなら仕方ないが今後は気をつける事だと、

言って水割りを飲み干すと、


もう一杯と言うので、すまんと言ってグラスを渡すと水割りを作ったのです、何もお土産がないと帰れないんでしょうと笑い、歌舞伎町に漢城焼肉店という店がありますが、そこの、

オーナーからの頼みですよ、どういう知り合いかは知りませんと言ったのです、わかりました、今回は見逃しますよと言うと、2人は席を立ち店を出て行ったのです、ママはヤッパリ、

来たわと言ったのです、


木山がその焼肉店のオーナーにも聞いてみようと漢城焼肉店に行き、店員に警察手帳を見せて、オーナーはと聞くと、店の入口にいる二人連れが立ちあがり店の外に出ようとするので、

動くなと浜田が言うと、構わず店を飛び出したので、2人は店を出て追いかけたのです、路地を二手に分かれたので浜田達も二手に分かれて追跡したのです、浜田が追いかけた男は路地、

を逃げ回りましたが、


袋小路に入り込み、どうして逃げたんだと聞くと、近付くなと拳銃を取り出して構えたので、横に飛びはね電柱に身を隠して、お前は北の工作員だな、おれも拳銃は持っている逃げれば、

射殺する拳銃を捨てて手を上げるのだと言うと、その男は引き金を引くとパンと音がして電柱に当たり、男は一目散に走りさつたのです、このままの追跡は危険です、浜田は拳銃は所持、

していなかったのです、


焼肉店に引き返すと木山がおり、逃げられたよと言うのでオーナーはと聞くと、留守だそうだと言うので、又出直すかと店を出てトンボに向かったのです、トンボに戻り経過を話すと、

真一がそれは良い機転でした、怪我がなくて良かった、後は新宿署にまかせましょう、多分その焼肉店がアジトですよ、良く聞きだしましたねと言うと、美樹がごくろうさんとシャン、

パンを注ぐと、


2人は飲み干して、まさか拳銃をもっているとは、思いませんでしたと言うので、隠れたのは正解だと田中が言ったのです、拳銃を所持していたと言う事は、何かをやるつもりだったの、

でしょう、ひょっとして、工作資金が押収されて運営に困っている、どこかに押し入って資金調達しょうとしているのかもしれないので、新宿署に言っておいてくださいと言ったのです、


真一がとんだ任官祝いになりましたね、後はゆつくりやりましょうと言うと、ママが料理を出して日本酒で再び乾杯したのです、ママもと言うと席に座ったので美樹が酒をついで乾杯し、

たので、山本がここが特命係りの繋ぎの場所だと言うと、2人が宜しくお願いしますと言うので、いつでも来てね、払いは久保田局長ですから、遠慮はいりませんよと女将が言うと、


マジですかと2人は喜んだのです、山本が浜田は新宿署、木山は湾岸署からの配属ですと言うと、みんなから本庁へと羨ましがられたでしょうと言うと、ええ、2人とも山本警部の推薦、

ですと言ったのです、山本がこの2人は元気だけがとりえなんですよ、体力は滅法ありますので役に立ちますよと笑うと、二人ともロッククライミングが趣味でして、警察学校の同期で、

すと言ったのです、


それは都合が良い、群馬の八ッ場ダムは丁度いいではないのと言うと、浜田が一回行った事があります、秋に行きましたが、紅葉、カエデなどが沢山あって、素晴らしい景色の場所ですよ、

あんな所にダムを作ると風景が一辺します、勿体無いですよと言ったのです、木山が開発前に是非行かせてくださいと言うので、それでは明日から二三日現地を見てきて頂戴、政治家、

建設業者当たりが、


現地を見に行っているはずだ、土地の買収状況に持ち主などを調べてきて、ついでにロッククライミングの場所も調査してと言うと、田中が遊びではないんだぞと言うと、2人はハイ、

頑張って情報を収集してきますと喜んだのです、山本が明日申請用紙を提出して宿泊、交通費を総務から貰うんだと言ったのです、山本刑事と田中刑事には明日から父島に行って欲し、

いのですと言うと、


米軍の輸送機引き上げの様子ですかと聞くので、いや、奴らはロケット弾を発射したみたいだけど、発射筒も残りのロケット弾も発見されていない、どこかに投棄したとも考えられる、

が島に協力者がいるんではないかと思うのです、又どうやって父島に持ち込んだかも不明です、今後の為に調べてみてくださいと言ったのです、山本が承知しました、あんな島にまで、

協力者がいるとは思えませんがと言うので、


父島カントリークラブの経営会社は東京ではないかと思いますと言うと、なる程今回のヘリ調達にも係わっている事だし何かが出てくるかも知れませんねと言ったのです、それでは河岸、

を変えましょう、私の助手がクラブパールに勤めていますので、そこに行きましょう、この店は八坂産業の社長の奥さんがやっている店で、今までも捜査に協力してくれていますと、

言つて、


皆でクラブパールに行くとママが、まあ、大勢でお越しくださりありがとう御座いますと席に案内したのです、ママが亜子を呼ぶと、傍にきていらっしゃい、今日はお祝いですねと言って、

ママに亜子が説明すると、そうでしたか、それでは皆さんが特命係りと言うわけですね、それではシャンパンを出しましょうと言って栓を抜きみんなで乾杯したのです、山本が新人2人を、

紹介したのです、


ママが席を分けましょう、田中さんとお2人の若い方はこちらの席にどうぞと言って、若いホステス3人をつけたのです、美樹が亜子にドレスを貸してと言うので、ハイとロッカールーム、

に案内したのです、塚田さんも呼んでくださいと言うと、いいんですかと言うので、色々世話になるのでお願いしますと言うと、大喜びしますよ今連絡して来ますと席を立つたのです、


美樹が着替えて亜子と帰って来てもどうと言うので山本がこれはビックリした、どこから見ても夜の蝶ですよと笑ったのです、山本にそれでは一献とシャンパンを注ぐと、これはどうも、

と言ってシャンパンを飲み干したのです、亜子がここはママに頼んで私のお客を紹介するわと言うので、2人は立ち上がり席を離れたのです、塚田が傍に来て、今回も大活躍でしたねと、

言うので席を勧めて乾杯したのです、


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