青春の群像(第3部)29 山本が多摩署に電話して事故のあった時に子供たちは何処にいたかを聞くと、三人は家にいて夜になっても帰ってこないので警察と町役場に届けて、役場の人間が捜索し


青春の群像(第3部)29


山本が多摩署に電話して事故のあった時に子供たちは何処にいたかを聞くと、三人は家にいて夜になっても帰ってこないので警察と町役場に届けて、役場の人間が捜索して発見したそう、

ですと言うので実家にいたのか、最初から事故だと思っいるのでよくは調べなかったのだろう、しかし、あの場所を見に行ったのが運のつきだなと言ったのです、明日はそいつの身辺を、

洗ってみますと山本が言ったのです、


翌日にトンボに行くと、山本が間違いなく奴ですよ、下山徹32才で、当日実家に里帰りしており、下の妹は病院に勤務して6時に帰宅したそうです、姉が買い物に行っている間に坂井、

さんは山に行くと言っでかけたそうで、旦那は一人家でテレビを見ていたと言っており、姉は府中から乗って来ていた普通車で買い物に出たそうです、一時間くらいで戻って来たそう、

ですが、


軽自動車は庭に置いてあったそうですと言うので、姉の留守中の犯行だ、一時間あれば簡単に実行できるな、下山は何食わぬ顔して自宅にもどったんだな、しかし、いずれも状況証拠、

だけかと言うと、下山はバクチ好きで多くの借金を抱えていたそうですが、あの遺産相続で分配した金だと思うんですが、返済しているそうです、その後も借金を重ねているようで、

すと言うので、


早くしないと妹の金を狙うかもしれん、今何処にいるのと聞くとあの写真に写っていましたから、実家にいると思われますと言うので、直ちに多摩署の刑事に張り込みをさせて下さい、

と言うと、山本が多摩署に連絡したのです、私達も多摩に向かいましょうと言うと、わかりました田中を呼びますと田中に連絡したのです、田中が来たので車に乗り込み多摩に向かっ、

たのです、


二時間で坂井の実家の傍に行くと、張り込みの多摩署の刑事が、奴は間違いなく中にいます、庭には府中ナンバーの普通車がありますと言うので、妹さんはと聞くと、多分もう寝て、

いると思います、奴のいる居間は電気がついていますと言うので、妹さんの部屋はと聞くと、二階ですと言うので、はしごは有りませんかと聞くと、納屋にありますと言うので、

そ~と持ち出して屋根にはしごをかけて、


真一が登りガラス窓から覗くと妹は寝ています、窓に鍵はかかっていないので、そ~とあけて部屋に侵入して、手で口を塞ぐと驚いて起きたので、私です静かにと言うと、どうしたん、

ですかと言うので、訳は後でと窓から連れ出して下に連れて行き訳を話すと驚いています、朝までこの車で待機してください、私は貴方の変わりにフトンに入っています、必ず金を、

物色しにきますと言うと、


それでてすかか、私が帰ってきて部屋に入ると引き出しを開けた跡があったのです、貯金通帳はと聞くと、タンスの着物の下ですから見つかっていませんと言うので、わかりましたと、

言って部屋に戻り、フトンの中に入り掛けフトンを被ったのです、一時間くらい立つた時ドアが開き男が入って来て、フトンに近付きいきなり首を絞めたので、手を握りひねると部屋、

にひっくり返ったので、


思い切り手をねじ上げ後ろから馬乗りになるとバタバタと暴れています、物音を聞きつけた山本と田中が窓から侵入して後ろ手に手錠をかけたのです、部屋の電気をつけると、男は、

うなだれています、姉が階段を登り部屋に入って来て、貴方達はと言うので山本が警察手帳をみせて、貴方の旦那さんを傷害容疑で逮捕しましたと言うと、妹はと聞くので車に保護、

していますと言うと、


あんた何をしょうとしたのと言うと、しかたないだろう、借金まみれなんだからと言つたのです、それでは行こうかと立ち上がらせ、貴方も警察まで来てくださいと言うと、着替え、

させて下さいと言うので、田中と一緒に下に降りたのです、真一は車に行き義兄は逮捕しました、貴方も着替えてくださいと家の中に連れて行き、着替えさせて警察に向かったの、

です、


姉と妹を応接に座らせ、事の経緯をはなすと、何と言う事をと姉は呆然としいます、下山は観念したのか山本の取調べに素直に自供したのです、総てが真一の推理したとおりで、

坂井が用地の買収に応じないので殺害した事を認めたのです、山本がそんな事しなくても用地の買収には応じるつもりだったのに、早まった事をしたもんだと言うと、仮に用地の、

買収に応じても、


殺さない限り自分の手もとに入ってこないので、事故に見せかけて殺すつもりだったと供述したのです、真一がいずれにしろお2人には辛い結果になってしまいましたねと言うと、

妹が、いいえ、これで父も浮かばれます、お姉さんあんな男とは別れて実家に帰って来て、一緒に暮らそうと言うと、洋子ありがとう、何度も博打には手をださないでと頼んだ、

のに、こともあろうか、義理とはいえ親を手にかけるとはと泣き崩れたのです、


2人をパトカーで家に遅らせて、後は多摩署に任せて東京にもどったのです、戻りつくころには夜が白んできたのですがトンボに寄るとまだママが待っており、真一が総て終ったよ、

と言うと、ママがご苦労様でしたとシャンパンを開けるので乾杯したのです、検察がマークしている須藤は善人でしたねと言うと、悪には悪が必要だと言う事ですねと言うので、

今回も令状なしで部屋に入り違法捜査でしたねと笑ったのです、


しかし姉の旦那が犯人とは及びもつきませんでしたと田中が言うので、金が総てを滅ぼすんですかねとママがため息をつくので、いいように使えば世の中の役に立つんですが、難し、

いもんです、今回は真相を暴いたお陰であの2人には辛い思いをさせてしまいましたと言うと、しかし、ああしないと妹さんまで殺されるところでしたと田中が言うと、殺して金を、

手にいれても捕まれば意味ないのにと山本が言うので、


気絶させて又事故に見せかけようとしたんですよと言うと、一回成功したんで味をしめたのですかね、しかしその後姉はどうするつもりだったんでしょうと言うので、夫婦だから口、

をつぐむように説得するつもりだったんでしょうが、言う事を聞かない場合は殺すつもりだったのかもしれません、ともかく、切羽つまっていますから、もう正常な理性なんて働か、

なくなっていたんですよと真一が言ったのです、


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