いつだって君は

未瀬ラルム

第1話 いつだって君は



「いーくん!!」


いつだって君は


「あ、いーくん!!」


僕のそばにいて


「ねえねえ、いーくん」


時が経っても


「あー!いーくん?」


変わらない笑顔で


「いーくん!!」


笑いかけるから


「ねー、いーくん今日何しよう?」


ずっと一緒にいられるだなんて


「いー……くん…?」


大きな勘違いをしていたのだ。






これは、僕らが十五歳の時の、ちっぽけな夏の終わりの話。



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