小型グラミー混泳に関する注意点
以前からそんな気はしていたが、つい先日もトラブルが発生したのでここに記す。
それはグラミー類の混泳を行う際に、追加のグラミーは先住のグラミーより立場が弱くなりやすい点である。そのためグラミー類の飼育は同時期にまとめて導入し、以後グラミーの追加は種類の違うグラミーであっても避けるべきと考える。
なぜそういう傾向があるのかは分からないが、海水魚のルリスズメダイ等でも新入りを拒絶する反応が見られるそうなので、限られた空間に新しい身内が入ってくると生存における危機感を本能的に感じて攻撃的になるのかもしれない。
上述の通り、先日リコリスグラミーを導入したところ、先住のピグミーグラミーが積極的に威嚇したためにリコリスグラミーが隙間に追い詰められて身動きできずに離脱してしまうトラブルが発生した。
ちなみにこのピグミーグラミーは以前問題なく別個体のリコリスグラミーと混泳できていたので、トラブルが発生したのは雌雄の問題か導入時期が違うことであると考えられる。ただし、ピグミーグラミーは雌雄関係なしに身内ではよく争うので雌雄問題は考えないものとしている。
以上のことからグラミーの混泳は、種類によっては同種複数飼育よりケンカのリスクを大幅に減らすことができるが、新しくグラミーのいる水槽に別のグラミーを導入する際には一定のリスクが存在することを把握してもらえれば幸いである。
最後になったが、対策によるリスクの軽減は可能である。
これは先住のグラミーよりも大きな個体を導入することや、先住のグラミーが1匹に対して追加のグラミーを複数匹導入することは、単体追加よりもリスクを減らすことができるだろう。
おまけだが、私が混泳に失敗したピグミーグラミーは好戦的なサカナだが、ダニオやカラシン系のサカナとは問題なく混泳できる。また、サイズ差がはっきりしているグラミー類とも問題なく混泳できる。
トラブルが起きやすいのはサイズの近い近縁種であることを補足しておく。
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