　見た目はガラスに吸い付くオタマジャクシ。

　ガラスや流木、石などに吸いつきながらコケを食べてくれる水槽の掃除役。

　ほかの魚との相性は極めてよく、オトシンクルス自身がほかの魚に迷惑をかけることはほぼないと言っていいぐらい混泳向きのサカナ。

　私が初めて飼育した熱帯魚。金魚の水槽のコケがひどいが、金魚がエビを食べるので代わりに入れたのがきっかけである。掃除能力としてはエビ10匹よりもオトシンクルスの方が勝るほど優秀だが、それだけ食料を必要としていることの裏返しなので1ヶ月以上の飼育は専用のエサを用意しないと初心者には難しい。

　専用の餌とはプレコフードタブレット。小袋サイズなら熱帯魚を扱う店で200円ぐらいで売っているので、1匹あたりタブレット４分の１サイズを毎日沈めておけばとてつもなく丈夫なサカナの一角なのでまず死なない。それぐらい丈夫なサカナ。

　餌は吸盤式のフードストッカーで中層に置くことがほかのサカナに取られず理想的だが、普通に水底に沈めても本人が気づいて食べるようになるので問題ない。ただし、ナマズの仲間が下層にいるうえにエサも下層にあると水底に常駐してガラスのコケを食べる範囲が狭くなるという弊害があるので注意されたし。

　まとめとして、飼育難度は丈夫さから低いが専用のエサが必要なことにだけ注意してほしい。だが、専用のエサであるプレコタブレットはチョコレートグラミーのような餌付きにくい個体がチラホラいる種類が好むエサなので買っておいて損はない。さらに混泳水槽を目指す方には、好きなサカナに迷惑をかけない他種という意味でとてもおすすめ。