第13話 視覚や聴覚もお愉しみくださいねぇ!

「うふふっ! これからぁ、タッチのテストをするのですが。

視覚や聴覚もお愉しみくださいねぇ! 」


「何時の間にこんな物を! 」

僕が手伝っている間には、こんな物を作ってはいなかった。


「貴方がお帰りになってから…… 夜なべしたのよ 」


「で…… どんな効果が 」


「そ・れ・は・ご自分のゾウさんでお確かめになってねぇ! 」


「ただぁ、これは試作品。 最終的にはブレスレットから直接脳へと転送するからぁ、色々な事をしてもぉ、邪魔にはぁ、ならないわよぉ 」


あれ…… 彼女の様子がおかしい?

「だ、大丈夫? 」


「な、なんでもないの。 気にしないで。 じゃぁ、はじめるわよ 」


    ◇    ◇    ◇    ◇


これは! い…… いかん!

ふぁはぁ~ん! 

ぐふっ、こ、声が…… 出てしまいます!

「君は何を…… ふぉほぉ! し、してへぇ~! るふのほぉ~かなはぁ~! 」

睡眠中のゾウさんは、ヌメッとした感触に触れた!

ゾウさんの先端部分へと、パクッ! とする感触が!!?


「ふひゃぁ! も、もしかして…… パックっと!? 」


「うふふっ! 違うわよ! 」


「うっ! 嘘だ! ふひゃぁ! 」

ぐ! こ、これは…… 

既に元気なゾウさんになりかけている!


突然、左右のヘッドホンから淫靡な音色が!


ジュルッ…… ピチャッ…… ジュルルゥ

はぁ~


「はぁぁ! 」

不味い! 声が……

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