エクスタシーは新時代のエネルギー! 一緒に発電しましょ!

雪峰サクヤ

姉の場合

第1話 愛とエクスタシーは永遠に

 生物は筋肉を動かす時、何かを行動する時、考え事をする時、微弱なエネルギーを発している事は良く知られている。

そのエネルギーを資源として活用できたなら……

世の中のエネルギー問題は、一挙に解決する事になる……筈。

そんな夢の様な、バカバカしいエネルギー変換技術を発明した者がいた。


「とうとう見つけたのよ! 

最大発電! 最高の変換効率! 

エクスタシー・・・・・・が世界を救うの。

これが本当の自家発電・・・・・なのよぉ〜! 」

そう叫ぶと、傍らで身悶えしている少年へと語りかけた。


「どう、それぬけマリンちゃん・・・・・・・・・・ の具合・・は最高でしょおぉ! 」

蛸壺型・・・エネルギー変換装置を指差し叫ぶ!



「せ……っ、先生…… 

ぼ、僕…… もぉほぉ、……らめぇ〜~

一滴も、出ません……はふぅ~ 」

彼は震える声で、腰を、萎んだナニ・・を指差し……

呟き……

その場で果てた…… 。


「ふふっ。 頑張ったわね。

ご・く・ろ・うさまぁ! もう大丈夫なのよぉ 

エネルギー変換装置は完成したのよ! 

これで! 奴らをギャフンと言わせてあげるのよ! 」

彼女は鼻息気荒く、中指を立てながら虚空へと叫んだ!


「ファック! エネルギ~ィ! なのよぉ〜! 」

ファック!? 

あらっ!?

……!?


「もしかして…… そうなのよ! 

自家発電・・・・より…… 

究極のエクスタシーとは!? 

目合まぐわひ…… 

性交せいこう……

交接こうせつ……

同衾どうきん…… 

る…… 

セックス…… 

わっ……私とした事が…… 

そんな簡単な事も忘れていたなんて! 」


(した事無いから判らなかったわ! なんて……と、とても言えない…… )


「そ、そうよ! 変換装置を改良するのよ! 」

そう言い放つと、彼女はすぐさま行動に移す。

傍らで下半身を曝け出した少年を放置して……

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