人生の路

囲会多マッキー

第1話 命の誕生

 ある時、1つの命が誕生した。


 その命はある時は死を身近に感じたのに、ある時は死というものそのものを忘れていた。


 ────それなのに。


「自殺したい。」と考えることは何度もあった。


 でも、出来なかった。


 小さい頃から両親に、「死ぬ事だけはやめてくれ。」と言われていただけで・・・


 子供というのは不思議だ。


 親の言うことの大抵は守ってしまう。


 それが正しいと思ってしまう。


 ────しかし、


 ワガママというのは唯一、子供が親の言うことが正しいとは思わない1つの意思表示なのではないか。

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