こんなに気持ちが余っているのに

のぶしろ

第1

その人を目にした


私に映るその私を

私は慰めずにはいられない


私はここにいる

その人は私


伝わるわけがない

同じ地面に立ってはいても

存在しているところが違うのだ


すれ違いも

交差もしていない

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

こんなに気持ちが余っているのに のぶしろ @x4q

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

フォローしてこの作品の続きを読もう

この小説のおすすめレビューを見る