月に住んでた魔女
水分活性
第1話🌙叔母さんの話
私の叔母さんはかつて月に住んでいたという、自称『魔女』だ。月に住んでいたってところも自称か。
怪しさ満点だけど、叔母さんの言うことは結構当たるし、言うことを聞くと大抵良い事になる。
小学生の時に、私は叔母さんに質問してみた。
「どうして月から引っ越したの?」
と。
叔母さんはちょっと照れ気味に、
「三日月の夜に落っこちちゃったのよ。一度落ちると箒がないと戻れないの。」
と言った。
どうやら三日月の夜は地球がより綺麗に見える分、覗き込んで落っこちやすいらしい。
箒は月にあるから戻れない。
仲間を呼ぼうにも魔女だと知られると大変なのだそう。
叔母さんは、「内緒よ?」と、悪戯っ子のように笑った。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます