超お手軽な社会貢献:BIG ISSUE

突然ですが、皆さん「BIG ISSUE」をご存知でしょうか。これ、手軽に寄付するには老若男女問わず、すごく良いツールなのです。


「余裕で知ってる」「目新しくはないよね」

という数々の手厳しいツッコミが来そうですが、めげません。

「すみません、なんですかそれ」という方のためにレビューします。


BIG ISSUEは雑誌名なのですが、この雑誌はちょっと変わっています。

まず、本屋で買えません。販売方法が変わっているのです。


説明は、BIG ISSUE公式HPから下記に抜粋します。

「ホームレス状態の人が路上で売る雑誌「ビッグイシュー日本版」。1冊350円で販売すると180円が販売者の収入になります。チャリティではなく、チャンスを提供する事業です。」


ビッグイシューとは:

「ビッグイシューは1991年にロンドンで生まれ、日本では2003年9月に創刊しました。

ホームレスの人の救済(チャリティ)ではなく、仕事を提供し自立を応援する事業です。

例えば大阪では野宿生活者の約7割が働いており、過半数の人は仕事をして自立したいと思っています。

『ビッグイシュー日本版』は働き収入を得る機会を提供します。」



と言うわけで、ざっくり言いますと、BIG ISSUEとはホームレスの方の自立を促すために創刊された雑誌であり、実際にホームレスの方がBIG ISSUEを売る事で収入を得るわけです。


私は募金や寄付をしたいと言う思いはあるんですが、実際に行動に移すには大変慎重派です。自分が苦労して稼いだお金ですから余計にそう思います。「店に置いてある募金箱って実際何にどう使われているか分からなくて不安。街頭募金は(まっとうに活動されている団体の方には大変失礼なのですが)偽物の話も聞くので信用できない」と思い、なかなか募金はできません。

ですが、BIG ISSUEの仕組みでは、販売しているホームレスの方から直接買うので、もう寄付する先がこれ以上なくダイレクトで分かるわけです。安心して寄付できるんですね。


しかもこの雑誌、あんまり寄付してるっていう感覚がないんですよ。というのも、この雑誌の作りがとても良いからです。

通常このテの雑誌は、なんだかすごく真面目で硬派すぎて、読みづらそうに思えますよね、フツー。

内容も表紙も学校の教科書みたいな感じでつまらないんじゃないかと、大変失礼失礼ですが購読する前は思っていました。


でもこの雑誌、侮るなかれ。内容も見た目もスゴイんです。


まず、表紙がかっこいい。

装丁がおしゃれなんです。強い色使いや洒落たデザインが多く手に持って歩くと自分が大変おしゃれになった気がします。実際私が買う時は表紙買いが多いです。

それにも増してすごいのが記事の内容の濃さ。正直言って、読む前はまっったく内容は期待していませんでした。見た目はぺらぺらで薄いし、「社会貢献できたらいいや」な感覚でした。


ところがその内容が、フルカラーだわ、旬な海外有名アーティストのインタビュー記事(もちろんカラー写真付き)が載ってるわ、日本の人気アイドルの記事もあったり、むちゃくちゃ失礼な言い方ですがお金かかってるんですよ。

BIG ISSUE公式HPのバックナンバーで過去のゲストがわかります。↓のリンクをクリックください。

https://www.bigissue.jp/backnumber/


まあ、BIG ISSUEというタイトルの通り、ホームレスの方の記事や賃金格差や原発の問題など、考えさせられる記事が多いんですが、ただそればかりだと息苦しくなってしまうので、前述の有名人の記事もあって上手に息抜きできる構成になっているんですよ。

堅い記事と軽~く読める記事との組み合わせのバランスがうまい。


ですので社会貢献もできるし、質の良い雑誌も読めてしまうというWでお得な雑誌だと思います。


さてこのBIG ISSUE、ホームレスの方が販売しているのですが、「買ってみようか」と思ったものの初心者でちょっと緊張している貴方もノープロブレム。

大きな都市の駅など、人通りが多いところで販売されているので私のようなチキンでも買いやすいです。

「その場所がどこなんですか」

そうですよね、わかんないですよね。BIG ISSUE 日本の公式HPに載っていますので、それを必ず確認してくださいね。(以下がリンク先です)

https://www.bigissue.jp/buy/


また、販売時間も場所によって変わると思いますので、事前にこちらも上のリンクをクリックして確認を!


また、「そんな人通りの多い所で販売員を見つけられるのか!?」と不安になるかもしれませんが、ホームレスの方もBIG ISSUEを片手に高々とあげていてくれるので、遠くても結構見つけやすいと思います。

ちなみに販売員さんが手に持っているのがBIG ISSUE最新号。

バックナンバーも持っておられる場合、バックナンバーを貼り出しているボードも持っておられるハズです(不安な場合は、’それ最新号ですか?’とか、’バックナンバーがほしいんですが’と聞いてみてください。

と、いろいろ書きましたが、BIG ISSUEは雑誌だけみてもとてもレベルが高いです。一読の価値はありますよ。


猫好き動物好きの方には重大情報:

BIG ISSUE 2018 12.15号※ ジャケット買い必須の、猫がデデン!と載った可愛い表紙です。冬を表現した青、白、猫の赤いマフラーのコントラストが素晴らしく綺麗でおしゃれな表紙になっています。

内容も、その表紙モデルの猫、ボブと飼い主の感動実話からの人生訓が書かれており(こちらにも大きな猫のカラー写真あり)猫好きの方だけはなく動物好きの方には感銘を受ける記事なのでは、と思います。


※2019年1月現在でもバックナンバーを持っておられる販売員の方は多いと思います。是非急いで購入して下さい。

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る