神言葉の使用はどうだろう。
「神言葉」の使用には、いつまでも違和感があります。
若い一般人や、TVで芸能人がコメント中にする事はありましたが、さすがに令和に差し掛かる時代には減ってくるだろうと思ったら、メーカーがビールのCMで「神泡」なんて堂々と宣伝しちゃってるではありませんか。めまいがしました。
個人的な意見ですが、「神」という言葉を軽く使うようになったのは、漫画「デスノート」が流行してからだと思っています。それまでは聞かなかったと断言できます。
デスノート流行時よりも大昔である私の学生時代には「すごい人」の事を「神」呼ばわりはしませんでした。そういう発想自体がありませんでした。「神童」という言葉はさらに昔からありましたが、その言葉自体は小説などのフィクションや、ワイドショーでマスコミが優秀な子供を指す時に使うぐらいで、実社会では聞いた事もなければ自分が使った事なんて一度もありませんでした。
私は神道系でもキリスト教でも、他「神」と呼ばれるものを信仰する宗教には入っていませんが、神(仏も含めて)宗教的なものは軽々しく使わない方がいいんじゃないかと思っています。
実際、私はアメリカに留学していた事があったんですが、アメリカ人達が皆「Oh, my GOD」を言わないんですよ。GODは神を意味し、あまりにも直球に言い過ぎるのでGODを使う事はさけていると聞きました。(※諸説あるようです)
代わりに「Oh, my gosh」を使っていました。私はキリスト教徒ではないですが、彼らの神を尊重して私も「Oh, my gosh」を使用していました。
「神ってる」
「店員の神対応」
など、神という言葉を乱用する事で本来の「神」という単語が随分安っぽくなってしまったものだなと感じます。
それだけならまだしも、「神」と名付けられた人やモノまでが安物めいたものに感じてしまうのです。これは大問題です。
「店員の神対応」など、実際その店員の方は本当に良い対応をされたにも関わらず、今ではすでに安っぽくなってしまった「神」という言葉をつけられた事によって、本来は100点の対応が、聞き手は100点よりも下に感じるのではないかと思うのです。
あなたはそう感じませんか?「神」とついたら120点くらいの対応だと思えるのでしょうか。
私は神言葉はすぐにすたれると思ったから、神言葉の値打ち感は下がると思ったんですが、前述したメーカーCMの件と言い、今では定着方向に行ってるようで「なんだかなあ」と思っています。あ、もちろん私は神言葉は今も昔も使っていません。
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