ちょっと早い今年の1冊⑦2018年版

今年読んだ本でお勧めを紹介する第7弾。


【かなり疲れていても読める本】


「ずぼらヨガ」 崎田ミナ著


ヨガに興味はあるけれど、身体は硬いしヨガポーズはいちいち難しそうだからハードルが高いと言う方、ヨガは体にいいらしいけれど何がどこに効くのかさっぱり分からないと言う方、ヨガお手本のDVDをTVで見る作業自体が面倒という方にぴったりの本です。逆に言えば、ヨガを知らない、体が硬い、ヨガ超初心者向けの本なので、体が柔らかくヨガの難しいポーズが取れる方や、ヨガをある程度した事のある方には不向きかと思います。


本と言いましたが、正確には漫画とイラストで構成されています。作者の体験談など実録エッセーが漫画、ヨガのポージングはイラストで描かれています。

失礼ですが、あまり絵はお上手ではない。ヨガのポーズを取る際に絵だけでは分かりづらく、ポージングは(実写の)写真の方が良かったのではと感じるくらいです。恐らく漫画としてはOKでも、ポーズ画が得意なイラストレーターではないのだろうと思います。


ですが、最近よく言われる自律神経に的をしぼってヨガの良さを描かれている所が素晴らしい。絵の見づらさを補って余りあるほどです。例えばリラックスとして「背骨周辺の筋肉をほぐすと副交感神経が優位になってリラックスにつながる」と言う項目があるのですが、体がどうなってリラックスするのかと言う理屈を、人体内部や内臓をデフォルメでわかりやすく描いて説明してくれるので理解しやすくなっています。長い文章を読むよりイラストの方がぱっと目に入って分かりやすい良い例です。

また、ヨガのポージングも初心者向けを採用されているようで、完成ポーズよりさらに難易度の低いポーズを紹介してくれている所が、ヨガ初心者や体の硬い人には嬉しい所。ポーズがたくさんあってどれをしていいか分からん!と言う人には、ポーズが少なく、また時間帯別おすすめの「朝・昼・夜おすすめメニュー」を紹介してくれているので、とりあえず3つのうちどれかやってみようと言う気にさせてくれます。個人的には、ヨガは関係ありませんが著者の実録漫画94ページの「自律神経を整えるためにやっていること」が参考になりました。著者のように鬱病になった事はありませんが、「あ、こういう事で落ち込みから抜けやすくなるんだな」という実録は、鬱病でない方も参考になるのではと思います。

全編漫画・イラストなので寝っ転がりながら気軽に読める、小さい本なのでベッドの上でも床でも本を見ながら気軽にヨガのポーズを取れる所も高ポイントです。

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