なぜ君は壊れないのだ。~マーフィーの法則~
「マーフィーの法則」という本が過去に大ヒットした事はご存知でしょうか。詳しくは知らないのですが、私は「皮肉の法則」として「みな思い当たる事あるある法則だな」と思いました。
知らない方のためにamazonから紹介文を抜粋しますと、「1993年に日本で発売され当時200万部超を売った、欧米人の英知と皮肉の集積本が『マーフィーの法則』であり、
収録されている法則一例は:〈作業場の法則〉作業場で道具を落とすと、もっとも手が届きにくい隅(すみ)っこに転がり込む。
〈蠅(はえ)や蚊(か)の法則〉二人が屋外に一緒にいる場合、虫は一人にばかりまとわりつき、もう一人を無視する。
〈寝つきの法則〉いびきをかく者が最初に眠りにつく。」などなどです。私も今朝、寝床で目薬をさそうとしたら床に落ちて、無情にもベッド下に転がりこんでしまいました。目薬を落とすと、何故かほぼ100%ベッド下に転がります。そこでなくても床はいっぱいあるのに、です。解せぬ。
ですが、それ以上に非常に解せない事があります。
こう呼ぶのかは分かりませんが、私は紅茶のハードドリンカーで、毎日大きなマグカップに最低二杯は飲みます。その為もありマグカップに凝った事もあって一時数多くそろえていたのですが、お気に入りや高い物ほど容赦なく割れていくんです。わざわざ遠出して買ったイベント限定品、誕生日に頂いたお高いカップ等々、気に入っているから取り扱いは丁寧にしていたのに、フチの所がいつのまにか欠けていたり内部にヒビが入って使用を諦めたり。まだ新品で綺麗なのにと泣く泣く手放しました。
で、現在手元に残っているのが3つ。不思議な事に、いえ、呪いと言うべきかこの3つは欲しくて購入したものではありません。
一つは通っていたアメリカの大学からもらった、大学名がばばんと入ったオリジナルのカップ。アメリカのマグカップは大抵そうなのですが使い心地は全く無視。大きく、分厚く、中身が入っていない時点で重い。液体を入れると重すぎて取っ手にかけた指が震えます(指が鍛えられるのかそのうち慣れますがそれもどうかと)。これで人を殴り殺せるんじゃないかという一品。使い始めて数十年。十年ではありません。数十年です。欠けも割れもしません。ヒビ、びくともしません。一体材料は何で作られているんだ。正直言って微妙なデザインなので手放したいのですが大学がプレゼントしてくれた物なので捨てられず現在に至ります。
二つ目はYonda?カップ。読書好きの方は覚えている方が多いかもしれません。昔、新潮社が文庫についているマークを集めると、集めた枚数でYondaくんと言う新潮社オリジナルのパンダイラストが付いたグッズがもらえたのです。確か20枚分でマグカップがもらえたので、20冊小説を買って応募しました。カップの柄は4種くらいありましたが選べない決まりでした。さて、やがてカップが届き、わくわくして開封すると、がっかり私が一番いらないと思った柄でした。まぁすぐ欠けるだろうしいいかとヘビーユースしていますが、なにこれ驚き、ビクともしません。と言う訳でこれも不本意ながら今も手元にあります。
最後の三つ目。これは天下のネズミーランドへ行った時に、デザートが食べたくて買ったらカップ付チョコムースとやらで、正直カップは要らないけど付いてきたよという代物です。大人の私にはデザインが可愛らしすぎて手元に置くのはためらうのですが、エスプレッソ用かと疑うミニサイズ感が意外と便利。ちょっとコーヒー等を入れるのにジャストサイズでヘビーユースしています。ですがこれも何故か無傷です。
と言う訳で、手元に残ったこの3つは思い入れも愛着もなく、いつ割れてもいいや精神でヘビーすぎるほどヘビーユースし、扱いもぞんざいなのですが、何故か壊れません。もう何か宿ってるんじゃないかくらいの頑丈さです。
と言う訳で私のマーフィーの法則は「お気に入り・高いカップほど割れる」ですが、皆さんはいかがでしょうか。お気に入りじゃないカップほど、長年居座ってないでしょうか。
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