設定集

人物設定 ①第一部

各巻を通して登場する人物の紹介です。

※カッコ内は愛称、▽は存命、▼は故人を示します。


■主役たち

▽リアナ・ゼンデン(リア)

 国境の〈隠れ里〉で養い親と暮らしていたが、実はオンブリアの王位継承権を持つ少女。竜を飼育する隠れ村に身を寄せていたので、竜の生態に詳しい。性格は素直で活発、頑固な一面も持っている。母は二代前の竜王エリサ。茶まじりの巻毛の金髪にスミレ色の瞳。

階級:【乗り手ライダー】【白竜】  

領主権:【竜王(現)】【ゼンデン家(現)】【カールゼンデン家(次)】 

使役する竜:レーデルル(白竜)、ピーウィ(飛竜)


▽デイミオン・エクハリトス(デイ)

 リアナの次の領主権保持者(継承者)。血統正しい竜族の貴公子で、周囲からは次の王と目されていた人物。王への野心が強く、当初はリアの即位にあまり好感を持っていなかった。威圧的な長身の美男子で、性格は傍若無人、野心家、皮肉屋だが、庇護的で愛情深い一面もある。第一部開始時点では、竜騎手ライダーの長をつとめている。王国の第一の竜アルファメイル、アーダルの主人ライダーである。

 呼び名は「摂政王子」、「黒竜大公」など。うなじで結った長い黒髪、目はプルシアンブルー。声が大きく、食べるのがはやい。

階級:【乗り手ライダー】【黒竜】 

領主権:【竜王(次)】【エクハリトス家(現)】ほか多数 

使役する竜:アーダル(黒竜)、バシル(飛竜)


▽フィルバート・スターバウ(フィル)

 隠れ里でリアを見つけて保護したオンブリアの元軍人。五家の出身で貴族階級だが、竜の心臓を持たない〈ハートレス〉であるため公職には就いていない。砂色の短髪にハシバミ色の瞳、剣腕に優れる。大戦の英雄で〈剣聖〉の称号のほか、〈ウルムノキアの救世主セイヴィア〉、〈ヴァデックの悪魔〉、〈恐れ知らずのフィアレスフィル〉など数多くの二つ名を持つが、〈竜殺しスレイヤーフィル〉、〈容赦なきハートレスフィル〉と呼ばれて忌避きひされることもある。人あたりのよい好青年で、庶民育ちのリアの良き理解者であり、保護者でもあるが、他人に容易に踏みこませない一面も持っている。デイミオンの実の兄弟。

階級:【ハートレス】 

領主権:なし・養子としてスターバウ家当主 

竜:エクウス(飛竜)


■里人たち

イニ   :リアナの養父。行方不明

メナ   :不在のイニに代わり、リアナの面倒を見ている隣人の女性

アミ   :メナの娘

ロッタ  :里でパン屋を営む男性

ハニ   :ロッタの妻

ケヴァン :里長の息子で、飛竜乗り

ウルカ  :里長。里で唯一の竜騎手


■リアナが旅の間~タマリスで出会う人々

▽ハダルク

 〈竜騎手ライダー〉団の副団長。名ばかり貴族の官僚の家に生まれたが、乗り手ライダーとしての才覚で現在の地位にいたった苦労人。銀髪碧眼の典型的な竜族男性の美貌を持ち合わせている。

階級:【乗り手ライダー】【黒竜】 

領主権:【コフィン家(現)】 

使役する竜:レクサ(黒竜)、ニンブル(飛竜)


▽レラン

 竜騎手団の若い団員。デイミオンに心酔している。


▽エピファニー(ファニー)

 〈御座所〉の神官の一人で、〈知恵の門番〉と呼ばれる少年。エピファニー(顕現)という名前は本人が勝手につけたもので、孤児。ボサボサの茶髪にこげ茶の目、小柄で細身。ライダーだが長衣ルクヴァ姿になることはめったにない。

階級:【乗り手ライダー】【黄竜】 

領主権:不明 

使役する竜:なし


▽サラート

 リアナの家庭教師。アエディクラの学術都市に留学経験があるらしい。

▽ミヤミ

 リアナ付侍女として、フィルが用意した少女。黒髪、小柄で諜報技術に優れる。〈ハートレス〉。

▽ルーイ

 ミヤミと同じく、リアナ付侍女。金髪でヘアアレンジが得意。〈ハートレス〉と思われていたが……。


▽テオバール・ギューデン(テオ)

 二十年前の大戦でフィルが率いていた、〈ハートレス〉の兵士からなる作戦部隊で彼の副官を務めていた。〈ハートレス〉ゆえのひねくれぶりや、おせっかい焼きなところもあるが、好人物。金髪、目は金茶。貧乏くじを引くことが多い。

階級:【ハートレス】 

領主権:なし 

竜:ザイン(飛竜)


■五公・主要なライダー

▽グウィナ・トレバリカ=エシカ

 五公の一人であり、レヘリーン王の妹(つまりデイ、フィルの叔母)。愛情深く献身的な性格で、母親の義務を放任しがちだった姉に代わり、兄弟にとっては母親的存在。輝くような赤毛にアイスブルーの瞳。

階級:【乗り手ライダー】【黒竜】 

領主権:【トレバリク家とエシク家(現)】

使役する竜:ルクソル


▽メドロート・カールゼンデン

 北部領ノーザンの領主。リアナの母エリサの叔父、つまりリアナの大叔父にあたる。天候と農業を司る白竜の領主であることから、〈白竜公〉、あるいは〈北の種守〉と呼ばれる。性格は寡黙で、種守としての義務を重んじる。愛称はネッド。

階級:【乗り手ライダー】【白竜】 

領主権:【カールゼンデン家(現)】【ゼンデン家(次)】 

使役する竜:シーリア(白竜)


▽ダブレイン=エンガス・ニシュク

 五家の最年長にあたる人物。冷酷な策略家で、他者の欲望を読むことに特に長けている。前王クローナンの兄でもある。

階級:【乗り手ライダー】【青竜】 

領主権:【ニシュク家(現)】 

使役する竜:サフィール(青竜)


▽エサル

 五公の一人。南部フロンテラ領の若き領主。金髪碧眼で武勲高く、「アレファンの若獅子」と呼ばれることも。家庭を愛する快活な好人物だが、戦争を多く経験している南の国境を守っていることもあり、人情よりも実利を重んじる。第一部では、リアナの求めに応じて王佐の地位に就いた。

階級:【乗り手ライダー】【紅竜】 

領主権:【アビダオン家(現)】 

使役する竜:パルシファル(紅竜)


▽アスラン=アルテミス・ニシュク(アーシャ)

 〈御座所〉の元斎姫で、現在は還俗しており、エンガスの養女となっている。銀髪碧眼の清楚な美姫として知られるが、デイミオンの妻となり王妃として君臨する計画をもっており、野心的な一面もある。わがままで自分勝手な性格。

階級:【乗り手ライダー】【青竜】 

領主権:【ニシュク家(次)】 

使役する竜:サフィア(青竜)


▼クローナン=アイス・ニシュク

 第一部開始時点での、オンブリアの王。エンガス卿の弟でもある。青の竜騎手だった。

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