フリーになれない 前編
イヤモニ越しに届いた
金曜日。サブキャスターを勤める夕方帯の報道番組が無事に終われば週末だ。お堅いニュースからも、肩口と少女趣味がキツい白のワンピースからもようやく解放されると思うと血の巡りもよくなるような気がする。
「先輩、今日も素敵でした! 白のワンピース、すごく似合ってます!」
まばゆいばかりのスタジオを降りて一番に綾乃を迎え入れたのは、3年目のアシスタント・ディレクター、椎名茉里だ。
年齢で言えば4歳下、業界歴で言えば2年後輩に当たる彼女は今日も、飼いならされた小型犬のように尻尾をぶんぶん振って駆け寄ってくる。
「それジル・スチュアートですよね? 一瞬どこのハイブランドだろうって思っちゃって」
「ハイブランドって。報道キャスターがそんなの着てたら嫌味みたいじゃない」
「そっかなるほど。先輩が着てるからハイブランドに見えちゃったんですね!」
茉里はいい子だ。多少、褒めすぎで逆に失礼ではあるけれど、きらめく瞳に映るのは憧れだけで、嘘をついている様子はない。それに、いずれは出世して製作に回るプロパーだ。未来のプロデューサーが尻尾を振っていると思えば、袖にする理由は特にない。あと単純に清々しい。
「褒めても何も出ないよ?」
「何も要らないから、ただ褒めさせてくださいよ〜!」
ふむ、いいだろう。聞こうじゃないか。
控えめなリップで済ませた唇を、頬がゆるまないよう真一文字に結んで、熱のこもった茉里を従えて休憩スペースへと歩いていく。
「人気アナウンサーランキング見ました? 3年連続の1位!」
「えー、そうなの? 知らなかった」
無論、綾乃は知っているし、記事が出た瞬間にチェック済みだ。美貌だけでなく知性と品格も必要とされるアナウンサーの世界でトップに君臨し続けるのは何より難しい。
「並み居る人気者を押しのけての3連覇! あと2年で殿堂入りですよ!?」
「できると思う?」
「先輩ならできます。私が保証します!」
「茉里ちゃんに保証されてもなー」
茉里の熱弁に戸惑ったふうを装いながらも、局の廊下を歩くのは気持ちがよかった。後輩や同期はおろか、局内での立場が上であるディレクターやプロデューサーまでが身を引いて、綾乃のために道を開けているのだ。
窮屈なヒールも、フロアを打ち鳴らす楽器だと思えば心地いい。局の人気と視聴率を稼ぐスーパー会社員、柏木綾乃のお通りだ。
「ホント、
「言いすぎ。私なんておこぼれを
「綺麗な上に謙虚とか! はー、先輩ズルいですー。私も柏木綾乃に生まれたかったー」
「大げさ」と一応笑っておいて、休憩スペースの自販機で茉里にコーヒーを奢ってあげた。気持ちよく癒してくれる小型犬にご褒美をあげるのはご主人様の勤めだ。
嬉ションでもする勢いで楽しげな茉里を尻目にひと息つくと、時刻は19時。休憩スペースのモニタにゴールデン番組が流れ始めて、綾乃は視線を茉里へ戻した。
彼女の顔は見たくない。
「……そうだ! 先輩、新番組やるんですよね、神谷先輩とツインMCで」
目を背けたところなのに、あの女のことを思い出させないでほしい。茉里はニコニコ笑っていた。躾がなっていない、ペット失格だ。
「番宣よ。それもド深夜」
「ですよねー。編成が呆れてましたよ。深夜帯でウチのツートップを出すなんて無駄遣いだって」
「どうかしらね〜」
気もそぞろになりながら返答したけれど、綾乃もまったく同意見だった。
改編で始まるのは深夜の5分番組。《スポット》という名の、そのものズバリなローカルのスポット帯番組だ。
企画書には目を通したが、内容なんてあってないようなもの。自局製作の番組や映画の予告を垂れ流し、作品にちなんだしょうもないクイズに答えて「ご期待ください」と言うだけである。
ペーペーの新人の仕事だが、いかに人気局アナと言えど上の命令には逆らえない。ため息をコーヒーで飲み下したところで、茉里が鼻先に顔を近づけてくる。
「で、ここからはオフレコですけど」
「ん?」
「どうやら上の方で、先輩たちをセット売りしようって動きがあるそうです」
「は……?」
訳知り顔で微笑む茉里に、動揺を隠せなかった。「ふざけんな」という想いが声や表情に、にじみ出ていたかもしれない。咽せたフリをして視線を逸らしたら、例の女がモニタに大写しになっていた。
敵は先輩アナウンサー。ゴールデンでサブMCを務めている目の上のたんこぶ、神谷結衣。
正直、知りたくはなかった情報だ。だけど知ってしまうと気になってしまう。声のトーンを落として茉里に顔を近づける。
「……どこから仕入れた情報?」
「フフ、常務の秘書と同期なんですよ。今のツートップって言えば先輩と神谷さんじゃないですか。羽柴さんはフリーになっちゃいましたし」
信頼できる情報筋だし、納得できる話ではあった。
神谷結衣は昨年まで、男子アナ・羽柴とセットでひっぱりだこだった。だが羽柴はフリーになり現在は他局の即戦力。「外様にウチの看板は預けられない」というのが上層部の考えなのだろう。
だからと言って、普通は組むか? 女同士で。
「女ふたりじゃバランス悪いでしょ」
「いやいや、男と組む方がバランス悪いんですよ。ランキング見ました? トップテンにひとりも入ってないんです、ウチの男性陣」
茉里の言う通り、ウチの男子アナは惨憺たるものだった。東京ローカルのアナウンサーにすら負けている始末である。
「
「なるほどね」とは一応言ってみたものの、綾乃の内心は最悪だった。
どうしてあの女と仲良くセット売りされなければならないのか。単体でもそこらのタレントより個人視聴率を持っているし、稼ぎ頭のバラエティにも手を広げて結果も出してきたというのに。
今や柏木綾乃は局の顔だ。ワントップなのだ。過去の女とセット売りされなければいけないほど落ちぶれてはいない。
紙コップの中で揺れるアイスティーの液面を覗き込む。ワイプのようなコップの縁取りで切り抜かれた微笑みは、内面を悟らせないための営業スマイルだ。
「吉と出るか凶と出るかですよね〜。まー、みんな今さらテレビになんて興味ないでしょうけど」
「私は大好きなんですけどね」と付け加えて、茉里はスマホでゴシップを漁っている。芸能ゴシップまで拾ってきてくれるよくできた忠犬を見守っていると、茉里の指先がぴたりと止まった。震えている。
「また誰か不倫でもした?」
「せ、先輩! ちょっとこれ見てください!」
どうやら不倫などではないらしい。全身から漏れ出す焦りように面食らいながらスマホ——ネットニュースの記事に視線を落として。
「はあ……!?」
記事の内容が理解できず、生返事を返すほかなかった。
「大事件です、先輩! 神谷さん、フリーになるって!」
ネットニュースの速報記事には、確かにこう書かれていた。
——瑞テレ・神谷結衣、独立か?
*
瑞穂テレビ汐留本社13階のアナウンス室は騒然としていた。出勤していた20名ほどのアナウンサーたちが口を揃えて叫んでいるのは、先のネットニュースのこと。
「なんか聞いてないのぉ、綾乃?」
「アリスが知らないこと、私が知ってると思う? 神谷さんと接点ないし」
「そうだよね、うん……。それは分かってるんだけどね……」
騒ぎ立てる同僚たちを他所にアナウンス室の壁に保たれて、綾乃は狼狽えた同期の様子をぼんやり眺めていた。
笹塚アリス。名前こそハーフのようだが、海外の血は一滴たりとも入っていないベタベタの日本人。鼻にかかったベタベタに甘い声と、輪をかけてベタベタに甘い顔立ちゆえにM層に人気で、写真集も歌も出しているが局アナだ。
「神谷さん何も言ってくれなかった……仲良いと思ってたのにツラい、寂しい……」
アリスは自分の肩を抱いてさめざめと泣いていた。終いには「ぴえん」とでも言い出しそうな勢いだ。
「ぴえん……」
言った。
「ぴえん言う人初めて見た」
「あたしも初めて言った……」
腹が立つを通り越して気が抜けてしまう女、それが笹塚アリスだ。
「……神谷さんに連絡取ったら?」
「既読つかない。電源も切ってる。あたし嫌われたのかな? 親身になって答えてくれるから嬉しくてあれこれ質問し過ぎて愛想尽かされたとか!?」
「そんなことはないんじゃない?」
必死の形相で質問されると「知らんがな」と答えたかったけれど、一応は同僚だ。本性を見せて職場に居づらくなるのは面倒だからと適当に励ますも、迂闊な対応はだいたい悪手になる。
「そうかな!? でもあたしずっと芸人さんに笑ってもらう方法とか対策ノートにまとめてて、それ見てもらっててね? 《ヘップバーン》の若森さんはスカした笑いが好きだからボケは強めにはいるべきかなとか、《一姫二太郎》の愛田さんの金髪アフロはどうツッコんだら面白いかなとか。それと《御殿》とか《行列》出るときは——」
「いや知らないけども……」
結局「知らんがな」と言ってしまった。
アリスは同期でもなければ好き好んで話す気にもならないが、これでも例のランキングでは7位くらいを行ったり来たりしている人気者だ。彼女を推す男どもは幸せだ。アリスの相手をせずに済むのだから。
ぴえんぴえん泣いてるアリスから意識を逸らして、騒然としたままのアナウンス室を眺める。19時を回っているというのに直通電話と内線は鳴り止まない。応答する同僚たちも口を揃えて「現在、本人に確認をとっております」と答えるばかりだ。
「どうして辞めちゃうんだろぅ……神谷さん……」
「わかんないねー」
神谷が辞める理由なんて綾乃にとってはどうでもよかった。
むしろ局の顔でなくなれば願ったり叶ったりだ。彼女が担当している番組のいくつかは綾乃に回ってくるだろうし、上層部の考えているくだらないセット売り計画もなかったことにできる。
ですので、ご安心ください。神谷先輩。
後のことは柏木綾乃に任せて、どうかご心配なく、とっととお辞めください。
なのに——
「室長! 来週の《ヒルナン》ロケ、スポンサーには神谷で通したから代えが効かないって編成が!」
「言ったでしょ本人の確認次第編成に伝えるって! ねえ、誰か神谷と連絡取れた人いる!? 社用でも個人携帯でも!」
「ダメです! 家にも居ません!」
「このクソ忙しい時になにやってるのアイツは! 実家でもなんでもいいからとにかく本人を見つけ出して!」
——神谷結衣の退職を喜んでいるのは、この場には綾乃しか居なかった。
「マズいな。今年の《チャリティ》の総合司会、神谷さん単独だろ? 別撮りのロケ企画ってこれからじゃなかったか?」
「それより音楽特番の方がヤバいっての、来週だぞ!?」
「年末のショーレースの司会どうすんのよ。今さら神谷さん級のMCなんて連れてこらんないって」
「年始特番の企画書、神谷さんありきで書いたばっかなのに……」
先ほど茉里から聞いた通りだ。局の方針で、看板番組に外様の——フリーのアナウンサーを起用することはない。となれば神谷結衣ありきで企画されていた番組はすべて破綻する。
だったら、神谷結衣の後任は綾乃に回ってくる。そのはずなのに、連絡を待てずにアナウンス室を訪れた制作スタッフたちは口々に神谷ロスを嘆くばかりで、いっこうに柏木綾乃の名前を挙げようともしない。
「神谷さん抜きでどうすればいいの……ぴえんぴえーん……」
その場の誰も、綾乃を必要としていなかった。
こんな現実は認められない。神谷結衣を追い越してナンバーワン局アナになったのに、誰も綾乃に代役の打診をしてこない。
そんなにあの女が好きなのか、お前らは。
「……どこ行くのぅ。行かないでよぉ、綾乃ぉ……」
「トイレ!」
「あたしも行く〜……」
ぴえんの絵文字よりぴえん状態になったアリスを引き連れて、綾乃はアナウンス室を飛び出した。これ見よがしに制作スタッフたちの目の前を横切ってやったのに、誰も何も言ってこなくて余計に腹が立つばかりだった。
*
話ができる状態じゃないぴえん女をトイレに押し込んで、綾乃は避難場所である非常階段に腰を落ち着けた。13階という高さも手伝ってめったに人の現れないここは、ひとりになりたいときの隠れ家だった。
階段に座って背を丸める。
息を殺して静けさの中、落ち着こうとしてみても、沸き上がってくるのはぐちゃぐちゃとした分類のできない感情ばかりだ。
「あー……。ああああーっ!」
せめて、叫んで発散させたい。人気ナンバーワンアナウンサーが言いそうにない放送禁止用語を声高らかに叫んでしまいたかったのに、バカもアホもクソボケも唇が発音を拒否する。
綾乃自身、呆れてしまうほどの高いプロ意識。なのに、この程度のプロ意識では、神谷結衣にまったく届いていないことが明るみになってしまった。
思い起こしてみれば当然だ。
瑞テレが社命を賭けた看板番組に起用されるのは基本的に神谷結衣だった。チャリティも年2回の歌番も、お笑いショーレースの司会も年始特番も。それに加えてレギュラーのバラエティが2本。どちらも長寿番組で数字もある。
一方の綾乃は、特番こそなかったが報道の帯番組にくわえて、地上波のバラエティを受け持っている。この4月改編ではメインMCを務めるまでになったのだ。露出で言えば圧倒的に綾乃が上。文字通りにテレビで見ない日はない人気者のはずだった。
だが、世間の人気と実力は必ずしも一致しない。
「もう、もう……!」
力任せに非常階段の壁を拳で打ちつける。二発四発六発。いらだちは叩くテンポを早め、拳が痛くなったので今度は頭突きをした。一回でやめてしまうくらい痛くて、こんなことで頭を痛めている自身の愚かさにまた腹が立って、でも当たり散らして打ちつけると痛いと分かったので、何度となく身をよじる。まるで駄々をこねるイヤイヤ期の子どもだ。余計に腹が立ってくる。
何より一番は、誰も自分を探しに来ないことだ。必要とされていない。求められていない。
お前には、神谷結衣の代わりは務まらない。実力不足だ。そう言われているようで。
「……神谷結衣…………!」
腹立ちまぎれに名を呼んだ。がらんどうの非常階段に、綾乃の心をめちゃくちゃにする女の名が響き渡り、そして。
「呼びました?」
ぎょっとした。
嫌というほど聞いた声に顔をあげると、階下の踊り場から渦中の人物がひょっこり顔を覗かせている。
神谷結衣。綾乃の3年先輩にあたる女子アナ。最新のアナウンサー人気ランキングでは圏外だ。なぜなら彼女は、3年前に5年連続受賞——殿堂入りを飾っている。
悟られないよう顔を埋め、振り向いて袖で拭い立ち上がる。声の震えをプロ意識で抑えつけて、背中越しに告げた。
「みんな探してますよ。神谷さんがフリーになると困るみたいです」
「ええ〜。やっぱりそんなことになってたんですかあ……?」
まったくもって他人事みたいな返答だった。誰のせいでめちゃくちゃになっていると思っているのだろう。瑞テレも、そして綾乃自身の心までも。
「それ誤報なんです。フェイクニュースなんです〜!」
「は……?」
どれだけ驚かせたら気が済むのだろう、この神谷結衣という女は。まともな返答も返す気がなくなった綾乃をちょいちょいと手招きして、結衣は小さな声で誘う。
「ちょっと、ナイショで出ませんか? 柏木さんに頼みたいこともありまして〜……」
*
テーブルを人差し指で叩く音は、綾乃自身でも制御できないくらいに大きく、そして早くなっていた。
汐留から離れ、恵比寿。芸能人御用達の個室居酒屋に連れ込まれた綾乃は、周囲を落ち着きなく見渡してばかりで一向に話し出そうとしない結衣へ、何度となく舌打ちをしかけては、必死に押し留めていた。
たどり着いてから十数分。何を話しかけても上の空だし、かといって切り出してくるということもない。沈黙を埋めるための酒ばかりが進み、せっかくの週末が無意味に流れていく。
「あ、お酒。お酒まだ飲むよね? 頼もうね? 柏木さん何に——」
「いいかげんにしてくれません? 神谷さん」
こんな楽しくもない飲み会、とっとと切り上げてしまいたい。
空のグラスであえて音を立てて答えを急ぐ。フリーになる人間がすなる頼みごとなんて番組の引き継ぎくらいだ。だったらとっとと話してほしい。
「フリーになるんですよね? 引き継ぎですよね?」
「だからね、それは誤報でね……?」
「だったら正直に話せばいいじゃないですかみんなの前で。わざわざ居酒屋で話すことないですよねどうして私なんですか。アリスでいいでしょ仲もいいんだから」
「ごめんね、柏木さんにしか頼めないんだよね……」
「だったらさあ!」
早く用件を言ってくれ。せっかくの週末を、イライラするだけの優柔不断女と一緒に過ごしたくないんだこっちは。
酒が入って、言葉が緩み出している。いらだちを押し留めていた理性が薄れて、間接照明のオレンジ色が淡いヴェールのように視界を覆っていく。
「何を頼みたいんですか、私に……!」
ぼんやりとした頭で、結衣の返事を待つ。もう何を言ってきても断ると決めていた。仕事の話なら職場で言え。プライベートの時間を削るな。
「うん、そうだよねごめんね。怒ってるよね」
怒ってないんですけど? どうして貴女なんかに怒らないといけないんですか? 私が嫉妬しているとでも言いたいんですか? アナウンサーランキング殿堂入りしてるから? 特番に呼ばれる局の看板だから? みんなから頼りにされてる実力派だから?
「そんなことないよ、柏木さんは私より優秀だよ」
はい上からー。後輩のこと優秀って言っとけば「理解ある先輩」アピールできるからダシに使ってるだけー。それくらいのことわかんないと思ったー?
「違う……よ。柏木……んは優秀……だか……頼ん……」
はい何言ってるかわかんなーい。アナウンサー失格ー。殿堂入りとか全然たいしたことないですねー。とっととフリーになって瑞テレやめてくっださーい、ぎゃははは。
「柏木さ……木さん……? 酔っ……いじょうぶ……——」
酔ってなんていませーん。酔ったりするわけありませーん。どうでもいい人と飲んで酔っ払うほどダメ人間じゃありませーん。柏木綾乃は3年連続受賞の超優秀アナウンサーですからー。向かうところ敵なしで——
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