フリーター、社会を語る

エッフ

日大アメフト部について

「現代の諸葛亮」と言われている引きこもりのエッフ氏(22)が28日、「無色新聞」のインタビューに答えた。以下、インタビュアーを「記)」、エッフ氏を「エ)」と表記する。


記)よろしくお願いします。巷を騒がせているアメフトについて、いくつかお聞きしたく思います。


エ)よろしくお願いします。つまらない話題ですけどね(笑)


記)まあ、そんなことはおっしゃらずに。アルバイトの生計のみで家に引きこもっておられるエッフさんですが、その頭脳をうらやましがっている人は多くおられます。その頭脳で、今世間を騒がせている日大アメフト部の問題についての考察をお願いしたいのですが、何か思っていることはおありなんでしょうか。


エ)いや、ないよね(笑)


記)なにもないのですか?世間の目は今、ここに集中しています。


エ)あんなの氷山の一角じゃないの(笑)


記)それを言ったらおしまいだと思います。この件を機に、運動部の組織の在り方など様々なことを考えていかなければならないと思うんですが。


エ)我々が考えても無駄でしょう。結局、腐敗した組織があったとして、動かないといけないのは当事者なんだから。当事者がちゃんと考えないとね。


記)その当事者が声を上げた時に、世間が問題を認知しているかしていないかでは、問題の解決に大きな差がでると思うのですが。


エ)うーん、じゃあ何をもって問題の解決とするかっていう、定義はあるの?


記)これという定義はありませんが、努力しなければならないのではないでしょうか。


エ)正直言って、そういったいわゆる体育会系と言われる組織構造の運営者の質というものが改善されることは期待できないと思います。だって大体老人で思考回路が固まって、改善するだけの脳細胞がいなくなってる人か、それをうのみにする頭の悪い人がそういうのを引き継ぐわけだから。


記)解決策のようなものはないと?


エ)あるんだろうけど、それは誰かが何かを言ったから、総理大臣が何かを言ったから、で解決するものではなくて、当事者がしっかり考えて、そういう組織から離れるとか訴えるとかとれる行動があるだろうっていう話です。まあ、今回で言えばスポーツなんですから、「勝利するために必要なプレーとは」みたいなことを常に考えていれば、必然的にああいうタックルは必要ではない、それを命じる首脳陣はおかしいという思考回路になるのではないかと思うわけです。結局、身体に指令を出すのは脳なんですから。脳をトレーニングすることが解決策でしょう。


記)具体的に、どういう風にトレーニングするのでしょうか。


エ)そういうことを人に聞かずに考えることがトレーニングですよ。


記)よくわからないですね。


エ)まあ、わかりたいと思い続ければ、いつかわかるときが来るんじゃないですか。もういいですか?栄冠ナインが忙しいんですよ。今、甲子園に行くかどうかの試合が控えてるのでね。ゲームの話です。打順を組むのに苦労してるんですよ。では、また。


記)ありがとうございました。


エ)こちらこそ。

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