13.8月12日

友一「今日、なんか用事あるー?」

電話の向こうから聞こえる陽気な声。只今の時刻、6時。

ったく、こんな時間に電話すんなし。と苛々しながらも

僕「ないよー」

と返した。

友一「じゃ、8時にオイラん家来てねー」

ガチャ。

言いたいことだけ言って切る性か。

ふと、リュックを開ける。そこには夏の宿題が"こんにちは!"した。

僕「あっ……」

思わず。

今回は数国英。馬場工業はこの3つだけ。だが、反面は量が多い。

ま、友一とやれば一瞬だろーなー。


8時、友一の家へ向かった。

ジリリリッ

呼び鈴を押した。

友一「お、源田じゃん!どーした?」

おい、呼んだのお前だろ?

僕「えっ?」

友一「なーんて。入って」

呑気なやつめ。

僕「なんの用で僕を呼んだの?」

友一「明後日、光の誕生日だろ?」

僕「で?誕生会やんの?」

友一「いや、プレゼントって思ったんだけどさ……」

僕「なるほど」

友一「なんかない?都会土産」

僕「なんもないしなー。あ、プレゼントってイベントでもいいでしょ?だったら……キャンプしよーぜ!?」

急に友一が閃いたらしいが、すぐ止めた。

友一「でも、京一くんと純一先輩が合宿中じゃん」

あ……確かに。

僕「せめて1日休んでもらって16日にキャンプにするか?」

友一「だな。そうしようか」

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