この世界のカタストロフィ日

楠樹 暖

第1話 反陽子爆弾

 反陽子爆弾を持って地球へ来た私の使命は地球人に愛が無いと判断したら地球ごと吹っ飛ばすこと。

「財布落ちてましたよ」

「ありがとう、今お礼を」

「お礼はいいです」

 さっと走り去ってしまった。いい子だ。爆破は見送りだな。

 あっ財布の中身が空だ。私は起爆装置を押した。

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