Flatline!!

@Raincat

第1話 私と生

生き方ってなんだろう。万人に通用する指標なんて存在し得ない。あるのは誰かの決めたルールや基準だけだ。



万人の指標、つまりは世間から見れば私は悪い生き方をしていると判断されることは間違いない。



今年で私は20歳になる。国立大学に滑り込んだはいいものの周りとのレベル差に愕然とし中退、その後も人間関係がめんどくさいなんて適当な理由で退社して今はニート生活真っ只中である。



叱られる内が花だなんて言うが、親から『こいつはダメだ』って諦められたとき心の底ではホッとした。



いつから私は道を違えたのだろうか。死ぬほど努力して掴んだものはこんな未来だったんだろうか。



そんなことを考えて考えて考えて、最後に得た結論は『今更関係ないか』という逃避だ。



諦めて逃げて、それでも自分は生きてるって思いたくて、何も得られるものはないと頭で理解しながらも洗脳されたように私は毎日同じ行動をとる。



相棒のPCとヘッドホン。部屋を暗くしてボリュームをMAXに。炭酸飲料に少しつまめるものを用意してトイレも済ませる。



これで私だけの世界の完成だ。

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