第371話 PS・横須賀ストーリー
2018年……
六月、ロシアでワールドカップが開催されていた。
前任監督の電撃解任から前評判は決して良くなかったが、南米コロンビアに勝った事で勢いづいていた。
あの【ヨコスカ ネイビーパーカー】をドブ板通りで販売してから早くも3年の月日が流れた。
その間、フジテレビのプライムタイムにドキュメント風ドラマが全国ネットで放送され、かなりの反響があった。
さらに一連の顛末が教科書に載る事が決定した。
横須賀の
( ^-^)ノ∠※。.:*:・'°☆
あれからネイビーパーカーの予約販売も続けていた。そして今年ついに千枚を突破し、今も売れ続けていた。
ウチら六人も各々、大学に進み別々の道を歩み始めていた。
( ^-^)ノ∠※。.:*:・'°☆
シーちゃんこと、山中
ユズ君こと本城 譲は、現役でT大学へ進学し、今はクイズ王としてお茶のまでも有名になっていた。何しろ、イケメンだ。
引く手あまたと言う所だ。
インテリ美少女ムッチこと、川原睦美は、原宿でスカウトされたとかで、今は大手事務所所属でモデルをやっていた。
彼女もY高校きってのクールビューティだ。
東京ランウェイを闊歩する姿も様になっていた。
そして、ウチらの担任だったユリアンこと石坂ユリアは、あのユーチューブで歌った映像がきっかけで、横須賀の企業に勤める男性と付き合い始め、結婚し子供を
今日は、サンタと私、ゴンちゃん、ニコの4人で横須賀中央病院へ見舞いに来ていた。
横須賀中央駅から徒歩五分あまりだ。
あのユリアンが出産したのだ。
「フフ…、あのユリアンがママになるとは、ねぇ~…!?」
病室で私はユリアンに笑いかけた。
「何よォ~……」
子供を産んでも相変わらずユリアンは童顔だ。
「子供が子供を育ててるみたいじゃン!!」
ゴンちゃんが茶化した。
「バカねぇ。あんたたちを育て上げたのよ」
「えェ~…?」
ウチらは顔を見合わせた。
サンタは肩をすくめて苦笑いした。
「まァ…、案ずるよりって……、ヤツよ!!」
ユリアンは笑みを浮かべた。
( ^-^)ノ∠※。.:*:・'°☆
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます