第357話 運命の日…2《仮》

 出足から好調だった。


 客足は途絶える事はない。

 予約も含め、飛ぶように売れていった。

 これなら、目標の150着もすぐに完売だ。


 どうやら、シーガル・ホワイトと名付けた白が一番人気のようだ。すぐに在庫が尽きそうだ。


「イチゴ~……!!」

 不意にお客さんの方から声を掛けられた。

 手を振っている客を見ると、武藤那奈だった。


「あ、那奈~~…!!」

「フフ、盛況じゃン!!」

 並んでる客を見て微笑んだ。

 最初に会った時とは別人のように明るく朗らかだ。


「うん、ありがとう 😉👍🎶

 パーカーのプリントも紹介されたトコでコストも抑えられたし、スゴく助かったわ!!」


「ううん…、閑古鳥が鳴いてたらどうしようかと思ったわよ!!」

「ウッフフ…、まぁ、ね……」

 こちらとしては、嬉しい悲鳴だ。





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